2006年02月07日

第23回 権力の墓穴

サード・シーズン
刑事コロンボ

権力の墓穴

A FRIEND IN DEED



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日本放送 74年 10月

脚本・・・ピーター・S・フィッシャー
監督・・・ベン・ギャザラ
ゲスト・・・リチャード・キリー


今回の親戚
義弟(ジョージか?)と甥と姪の写真


ストーリー

ロス市警察副本部長マーク・ハルプリン(リチャード・キリー)は友人のコードウェルに妻のジャニスを自宅で殺害した、と相談を受けます。マークはコードウェルを呼び出してクラブで酒を飲んで待つように言います。夜10時をすぎたら自宅に電話をして妻と話すふりをすればコードウェルのアリバイは完璧です。その間マークはコードウェル邸に行きジャニスは泥棒に殺されたかのように偽装しました。コードウェル邸の向かいに住んでいるマークは家に帰り寝室のベランダからコードウェル邸を眺め、今、不審な男が出て来たのを見たと警察に連絡します。マークは翌日の記者会見で自分と妻のマーガレットが犯人を見たようなコメントをすると、今夜からは自分もヘリに乗って捜査に積極的に参加すると発言。
昼食をとりに自宅に帰ると入浴中のマーガレットを浴槽に沈めて溺死させてしまいます。
そして、それをコードウェルに話し今度は自分に協力するように命令します。
事件は最近、この周辺専門に出没する泥棒の仕業ではないかと警察では判断していましたが事件の初めから、なぜか捜査に加わっていたコロンボには納得できません。その晩、警察のヘリが巡回している時にマークに頼まれたコードウェルがマークの妻マーガレットの死体をプールに投げ入れて犯人のふりをして逃走するという大芝居を打つのですが、彼女の死体を解剖した結果、肺の中から石鹸が出てきます。これは風呂で殺されたと確信したコロンボは死亡推定時間を考えても犯人は自分の上司マーク・ハルプリンしかいないと思います。
ところがマークを始めとして警察は、どうしても泥棒のセンで犯人を逮捕するように言います。
困り果てたコロンボはアーティという男に頼んでワナを仕掛けるのですが・・・。

感想

サード・シーズンの最後を飾るのは、権力の墓穴。犯人がなんとビックリ、コロンボの上司!
演じるのはリチャード・キリー。彼は「ラ・マンチャの男」でトニー賞を受賞した俳優さん。
吹き替えは北村和夫さんで、これがよく合っていました。迫力のある声がピッタリでした。
強引で、自信満々のよくいる、ちょっとイヤな上司役で「おい、コロンボ」なんて呼び捨て!
今回ばかりはコロンボさんも「次長、次長」とへこへこせざるをえない。しかし言うことははっきり言います。でも相手にしてくれない。どんなにしつこくしようと思ってもダメです。
そこに登場は、ヴァル・アヴェリーさん扮するアーティ。シャバよりもムショ暮らしが長い?大泥棒だそうで、今回の殺人事件では警察から容疑者として最も疑われている人物の一人。
でもアーティさんに言わせると「俺たちプロは女を殺したりしねぇ」と言うポリシーがあって疑われているのは許せないと、おおいにご立腹!酒場で飲んでいてもカアちゃんから電話があると「もうすぐ帰るよ」とか言っちゃうイイ奴なんです。吹き替えは金井大さん。時代劇で口入やの親分なんかがハマリ役の恰幅の良い俳優さんでヴァル・アヴェリーさんと似ています。
顔や雰囲気、特に体型がそっくりです!ピーター・フォークとヴァル・アヴェリーは普段でも友達らしく、ヴァルさんは刑事コロンボ出演は、これで3回目。二人のやり取りが楽しそうでそれも見ものです。で、今回の事件は、どうやって上司を逮捕するのか?という無理難題です。
しかし、見事にやってのけるコロンボさんの「大どんでんがえし」な結末はとても書けません。
本当に驚いて口あんぐり、の痛快なラストはぜひご覧になってくださいませ。


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2006年01月17日

第22回 白鳥の歌

サード・シーズン
刑事コロンボ

白鳥の歌

SWAN SONG


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日本放送 74年9月

脚本・・・デイビッド・レイフィル
監督・・・ニコラス・コラサント
ゲスト・・・ジョニー・キャッシュ


ストーリー

カントリー&ウエスタンの人気歌手トミー・ブラウン(ジョニー・キャッシュ)は、かつて刑務所に入っていたのですがエドナ(アイダ・ルピノ)に救われて出所し、彼女がリーダーである信仰団体の「魂の十字軍」に参加していました。その後エドナとトミーは結婚していて、そのおかげでトミーは人気歌手の地位を手にしていたのでした。しかし、今ではトミーは布教活動に協力する気持ちはなくカントリー&ウエスタンの歌手として独立したいと思っていました。もちろんエドナは大反対です。トミーのかつての未成年の少女メアリー・アンへの淫行疑惑をネタに独立を許しません。さらにトミーの収益の全てを今後も「魂に十字軍」に寄付するように強要していました。ロスでの公演が終わりラスベガスへの出発が決まった晩にトミーはエドナとメアリー・アンの殺害を実行します。トミーはパイロットの免許を持っており、いつものようにセスナで移動する予定でした。トミー、エドナ、メアリー・アンの3人を乗せたセスナは悪天候にもかかわらず飛び立ちました。トミーはセスナの暖房を切り、寒がるエドナとメアリー・アンに魔法瓶に入ったコーヒーを勧めます。そのコーヒーの中には睡眠薬が入っていて2人はすぐに眠ってしまいます。それを確認するとトミーは自分で作ったパラシュートで飛び降ります。パイロットを失ったセスナは墜落、炎上してしまいます。トミー自身もなんとか着地に成功しますが足を骨折。そんな中、必死でパラシュートを隠しました。墜落は事故として処理されるはずでしたが、エドナの兄ルークが、トミー愛用のギターを今回に限りバスで別に運ばせたのはおかしいと言い出し、コロンボが殺人事件として捜査をすることになります。墜落現場を見たコロンボは航空局のパングボーン氏と協力して、いくつかの問題点を発見します。セスナの整備士はトミーらが乗り込むときに魔法瓶があったと証言していました。セスナも荷物も全部焼け残っているのに魔法瓶だけが発見されません。それが見つかれば、そく事件は解決するように思えたコロンボは墜落現場一帯を山狩りをしてでも見つけ出す、とトミーに宣言するのですが・・・。

感想

このエピソードのゲストは、なんとジョニー・キャッシュ!本当に本物のカントリー&ウエスタンの人気歌手!もう、それだけでこの作品の成功は約束されたようなものです。
このジョニー・キャッシュ演じるトミーという歌手は、妻に翻弄されている気の毒な夫という見方も出来ます。こんなエドナのような妻だったらイヤ気がさすのも仕方がありません。でもそれが殺害を実行していいか、と言うと問題は別なんですが。でもとにかくトミーは普通なら人気者になり幸せに暮らせそう。同情はされても決して嫌われるタイプじゃないと思います。さて、そんなトミーさんの吹き替えは外山高志さん。お名前だけではピンとこないかもしれませんが、彼は時代劇に良くご出演の俳優さん。悪代官などがお得意。他の吹き替えではアニメ「サスケ」のお父さん役などが有名です。またまた登場の伊武雅刀さんはエドナの兄、ルーク役。コロンボに「リスの肉のチリ」を勧めます。一口食べたコロンボさん「こりゃ、イケる!」でも、リスの肉と聞いて食べるのをやめました(笑)この、白鳥の歌の一番のポイントは「手製のパラシュート」でしょう。トミーさんの戦争経験の賜物。コロンボさんも朝鮮戦争では「炊事場の見張り」をやっていたそうです。コックかと思ったわ〜。私はカントリー&ウエスタンは、それほど馴染みの音楽ではありませんが全編に流れるトミーさんの歌声は、刑事コロンボの全エピソードの中でも最も素晴らしいものかも知れません。ラスト・シーン車の中でコロンボがトミーに話かけます「こんな(ステキな)歌が歌える人に悪人はいませんよ」と。いやぁ、泣かせるいいセリフです。このラストは、別れのワインにも通じる終わり方だと思います。

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2006年01月13日

第21回 愛情の計算

サード・シーズン

刑事コロンボ

愛情の計算

MIND OVER MAYHEM


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日本放送 74年8月

脚本・・・スティーブン・ボチコ、ディーン・ハーグローブ、ローランド・ギビー
監督・・・アルフ・クジェリン
ゲスト・・・ホセ・ファーラー


ストーリー

シンクタンク所長のマーシャル・ケイヒル(ホセ・ファーラー)の息子ニールの分子力に関する研究がサイエンティスト・オブ・ザ・イヤーに選ばれ表彰されることが決まりました。
しかし、ケイヒルは同僚のニコルソン教授からニールの研究は故フィンチ博士の学説の盗作だと告げられ、ニールが受賞を辞退しなければ、すべてを暴露すると宣言されてしまいます。
ニールは厳格なケイヒルにプレッシャーを感じていて、父の期待のこたえようと盗作したのです。
ケイヒルは息子のスキャンダルを恐れてニコルソン教授の殺害を計画します。その晩、ケイヒルは助手の車でニコルソン邸に行き妻が外出するのを待って彼が外に出てきたところを車で跳ね飛ばし殺してしまいます。その後、ニコルソンの死体を家に中に運び、麻薬中毒患者のヘロイン欲しさの犯行のように見せかけました。捜査を開始したコロンボは灰皿に残された、たった1本のマッチ棒に気づきます。マッチが根元まで燃え尽きている様子、それは葉巻に使ったと思われるのでした。
この研究所の中で葉巻を吸うのはケイヒルだけ。早くからケイヒルに目をつけていたコロンボ。
しかし決め手がありません。何しろケイヒルには完璧なアリバイがありました。事件の晩は研究所で戦争シュミレーションが行われており、その指示を出すのが彼にしか出来ないことだったのでケイヒルがコンピューター室を出ることは不可能だったのです。それでも地道に研究所の中を歩き捜査していたコロンボに頼もしい助っ人が現れます。それはなんと「MM7」というロボット!シンクタンクで研究をしている天才少年スティーブンが作ったものでした。このロボット、プログラムすれば人間のやることは何でも出来るのです。コロンボはピンと来ました。あの晩、シュミレーションの指示を出していたのはロボットではないのか?しかし、それも想像でしかなく口のきけないロボットに証言させることもできない・・・。考えあぐねたコロンボは思い切った手に出るのですが。


感想

この、愛情の計算は新しいコロンボの誕生か!?と思わずにはいられない作品です。殺人事件の共犯がなんとロボットなのです!(このロボットは禁断の惑星に出ていたロビィ君!)これにはコロンボも手も足も出ません。天才が集まるシンクタンクという設定も面白かった!いつもはメモ派のコロンボさんも影響されて文明の利器テープレコーダーを使っちゃうのも新鮮でした。似合ってなかったけど(笑)そして一番の見所は天才少年スティーブン・スペルバーグ君!(スティーブン・スピルバーグ監督はファースト・シーズンの、構想の死角の監督で、当時若かったので皆から天才少年と呼ばれていた)その、一字違いのスペルバーグ少年を演じたのは映画「ベン」の主役リー・H・モンゴメリー君。彼は頭が良すぎて警察官になれなかったんだそうです。でも性格が良くてカワイイ少年なのです。今回は自作のロボット「MM7」と一緒にコロンボを助けてくれる頼もしい存在でした。コロンボの犬の散歩もしてくれます、もちろん「MM7」が(笑)ドッグが若くなっている気がしたのは私だけかな。顔つきも身体の模様も、ちょっと違うと思ったんだけど。でも相変わらずのグウタラぶりは健在です。さてさて、最後はケイヒルが息子を思う気持ちが事件の解決につながるんですが、例によってワナを仕掛けるコロンボさんは、今回に限っては反則ギリギリの仕事と言えます。ケイヒルという天才との対決を、こんな方法で終わりにしてほしくなかったのが私の本音です。が、しかしその落差が人間の本質をついているのかも知れませんが。

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2006年01月09日

第20回 第三の終章

サード・シーズン

刑事コロンボ

第三の終章

PUBLISH OR PERISH


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日本放送 74年12月

脚本・・・ピーター・S・フィッシャー
監督・・・ロバート・バトラー
ゲスト・・・ジャック・キャシディ


今回の親戚

バレーで板金屋をやっているカミサンのいとこ


ストーリー

出版社社長のライリー・グリーンリーフ(ジャック・キャシディ)は人気作家マロリーに売ることだけが目的の低俗な小説を書くことを強要していました。いや気がさしたマロリーは契約更新を拒否して本当に書きたい小説を書くために新たにニール出版社と契約したい、とグリーンリーフに告げます。当然グリーンリーフは怒り、密かにマロリーの殺害を計画します。彼はマロリーに多額の保険をかけており、さらに現在マロリーが執筆中の「サイゴンへ60マイル」をも自分の物にしようとしていました。グリーンリーフはベトナム戦争帰りの爆弾マニア、エディにマロリーの殺人を依頼します。そして自分は犯行時間には、まったく別の遠く離れたバーで泥酔し完全なアリバイを作っていました。
エディはマロリーの部屋に侵入し指示道りマロリーを射殺。現場にグリーンリーフの指紋のついた凶器とマロリーの部屋の鍵を残して立ち去りました。マロリーの遺体が発見され、コロンボが登場。凶器の銃からグリーンリーフを疑いますが、アリバイが完璧にあります。その後、グリーンリーフはエディを犯人に仕立てるためにエディを薬で眠らせたあと、部屋を爆破して殺害。エディのタイプライターで「サイゴンへ60マイル」のあらすじを打って、それを持ち帰ります。マロリーがニール出版社へ届ける口述テープを密かに聞いていたグリーンリーフは、作品の内容を全て知っていました。そしてコロンボに言います。「これは9ヶ月前にエディが持ってきた物で、そのアイディアをマロリーに教えた。それをエディが恨んでいたんだ」と。しかし、そのあらすじの最後には決定的な違いがありました。それはエディには絶対に考えつかない内容でした・・・。

感想

この、第三の終章は出だしからビックリします。いつもは淡々と始まることが多い「刑事コロンボ」なのですが、今回はいきなり爆弾が派手に爆発するシーンから始まるのです。そして話がちょっと複雑で一度見ただけではわからないかも知れません。しかし、しかし何回も見るとピーター・S・フィッシャーの脚本が完璧に計算されていて、かなり良く出来のミステリーなのです。2時間バージョンで作られていたら、もっと良かったのに。とにかく内容てんこ盛りで、画面を分割して色々なことを同時進行で見せなければならないほど。それが新鮮だったとも言えますが。それはともかく私的にはジャック・キャシディさんの2度目のご登場はとても嬉しかった!なんだか役柄がファースト・シーズンの、構想の死角と似ていなくもないですが、こうゆう役がバッチリ決まるのはキャシディさんしかいません。今回も前回同様、極悪人で、エディに殺人依頼をしたりして、その上エディも殺してしまいます。ジャック・キャシディはロバート・カルプと並んでコロンボの犯人役としてパーフェクトな俳優だ、とピーター・フォーク自身も語っていたそうです。そしてもちろんキャシディさんの吹き替えは田口計さん。これまた完璧です。ベトナム帰りの爆弾マニアのエディ(ジョン・チャンドラー)役の吹き替えは橋爪功さん!橋爪さんは小池朝雄さんの劇団の後輩だそうで、そんな縁で吹き替えを担当されたのかも。知らなかったんですが橋爪さん上手いです、吹き替え!さて、このエピソードでもコロンボさんはチリを食べるんですが、場所はバーニーの店じゃなくて、なんと高級レストラン。無理をいって作ってもらったチリは6ドルというお値段!74年当時の6ドルがいかに高いか計算すると・・・わかりますよね(笑)今回、こんなに凝った作りのお話の中で、いわゆる楽屋オチといわれるジョークが出てきます。「サイゴンへ60マイル」はユニバーサルで映画化が決まり、主演はロック・ハドソン。ユニバーサルは刑事コロンボの制作会社なのです(笑)

posted by まほ at 09:50| Comment(5) | 第20回 第三の終章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月02日

第19回 意識の下の映像

サード・シーズン

刑事コロンボ

意識の下の映像

DOUBLE EXPOSURE


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日本放送 74年8月

脚本・・・スティーブン・J・キャネル
監督・・・リチャード・クワイン
ゲスト・・・ロバート・カルプ



今回の親戚

不動産で大当たりした伯父(叔父かも)


ストーリー

ドクター・バート・ケプル(ロバート・カルプ)は意識調査の専門家で人の動きや意識を調べて、それを効果的に宣伝活動に利用する会社を経営していました。一方で、会社のキャンペーンガールのタニア・ベイカー嬢と組んで男性クライアントを誘惑して密会の写真を撮り、それをネタに脅迫するということも行っていました。
ケプルにCM制作を依頼してきたノリスも同じ手口で脅迫されていましたが、ノリスは屈せず全てを暴露し、ケプルと手を切ろうとします。追い込まれたケプルは口封じのためにノリス殺害を計画します。ある晩ケプルの会社の試写室でノリスの依頼で制作したフィルムが上映されることになります。ケプル、ノリスと重役数人が集まると用意された軽い食事をとってから試写が始まりました。ケプルはナレーションをするからと言って上映中ステージ横のカーテンの陰に姿を消します。しかし、そのナレーションはテープレコーダーに吹き込まれたものでした。ほどなくノリスは喉の渇きを訴え通路に水を飲みに出て行きます。するとそこにはケプルが待っていてノリスは射殺されてしまいます。
何事もなかったようにステージに戻ったケプル。試写が終わって通路に出た重役たちがノリスが死んでいるのを発見して大騒ぎになります。そこに現れたコロンボ。犯人はノリスが水を飲みに試写室を出ることを正確に知っていた人物であると指摘し、ナレーションの声は聞こえていたものの実際は誰にも見られていなかったケプルを疑いだします。しかし犯人はどうやってノリスが出てくるのがわかったのか・・・。コロンボはケプルの著書を読んで「潜在意識のカット」を使ったのではないかと思います。上映していたフィルムの中に「潜在意識に訴えるカット」(この場合は飲み物の写真)が入っていたとすれば試写の前に塩辛いキャビアを食べたノリスが水を飲みたくなるのでは?と考えたのです。しかし凶器がまったく発見されません。それを発見しなくては。知恵を絞ったコロンボはケプルの使ったトリックを、自分でもやってみることにします。はたして上手くいくのか、まったくの見込み違いか。このトリックに賭けたコロンボはケプルにフィルムを見せるのですが・・・。

感想

ゲストのロバート・カルプはファースト・シーズンの、指輪の爪あと、セカンド・シーズンの、アリバイのダイヤル、に出演し今回のエピソードでなんと3度目のご登場となる俳優さん。この3回というのはコロンボシリーズの中でも最も多いのです。このロバート・カルプさんは見かけは、なかなかのもんで身のこなしもスピーディでスマート。TVドラマの「アイ・スパイ」という番組で秘密諜報員をやっていた人なのだ!私生活でもガンマニアだそうで、今回の殺人もまるでプロのようなガンさばきを披露してくれます。そうゆう人と野暮天なコロンボさんとの対決が面白いので、カルプさん3回もゲストで呼ばれたんでしょうね(笑)
さて、私はこの作品は大好きなんです。カルプさんが出てるからというのもありますが「潜在意識のカット」というやつにすごく驚かされたんです!今は禁止されているそうですが、こんなのが巷にあふれていたら、おっかなくって仕方がない(笑)まさにトリビアです。人間の潜在意識って不思議なものだな、と感心してしまいました。そして、この脚本を書いたスティーブン・J・キャネルという人は、この意識の下の映像が最初で最後の脚本なんですが、なんと大のコロンボファンだったそうです。書きたい、書きたいと思いながら忙しくてなかなか書けずに偶然にも脚本家組合のストライキがあって時間が出来たことから、この作品を書いたとか。だからというわけではないですが脚本家の「コロンボ観」みたいなものがかなり明確に出ています。まず、コロンボがしつこくつきまとってインテリの犯人との会話を楽しみ、最後には犯人の使ったトリックをコロンボも実行する、という極め付きの「刑事コロンボ」らしさ全開!細かいところまで計算されていてファンなら喜ぶこと請け合いのエピソードに仕上がっているのです。男性の皆さん、問題のタニア・ベイカーという美女は名前が出てくるだけで、ご本人はまったく登場していません、念のため(笑)

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posted by まほ at 09:55| Comment(8) | 第19回 意識の下の映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月30日

第18回 野望の果て

サード・シーズン
刑事コロンボ

野望の果て

CANDIDATE FOR CRIME


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日本放送 74年8月

脚本・・・アービング・パールバーグ&アルビン・R・フリードマン  ローランド・ギビー&ディーン・ハーグローブ
監督・・・ボリス・セイガル
ゲスト・・・ジャッキー・クーパー



今回の親戚
まだ子供の頃の半ズボンをはいている38歳の弟(?)


ストーリー

上院議員候補ネルソン・ヘイワード(ジャッキー・クーパー)は「組織犯罪撲滅」などを公約に選挙戦を戦っていました。ヘイワードの選挙参謀のストーンの筋書きで、犯罪組織にヘイワードが脅迫されているという噂を流してヘイワード陣営は世間の注目を集めていました。
選挙の投票日が近づくと警察はヘイワードに24時間の警備をつけることを決めて、なんとコロンボもその中にいました。そんな時、ヘイワードは夫人の秘書のリンダという女性との不倫関係をストーンに知られてしまい彼女との仲を清算するように言われます。ストーンは優れた選挙参謀でしたが彼はヘイワードの私生活にまで口を出し厳しく管理するのでヘイワードは何とかストーンを始末しようと思っていました。ある晩、ヘイワードは「リンダとの関係を終わらせる」とストーンに話します。車で彼女の家に行きたいが護衛が大勢いて困っているので、ストーンがヘイワードに変装して車で出かけて護衛を引き付けている間に自分は、こっそり抜け出したいと提案します。2人はジャケットを交換し、ストーンは上手く警察をまいて打ち合わせどうりヘイワードの別荘に向かいました。しかし、そこにはヘイワードが待っていてストーンは射殺されてしまいます。ヘイワードは自分で用意した腕時計をストーンの物と替え時間を1時間進めてから壊して、自宅に向かいました。自宅では妻の誕生日のパーティがあり、そのために護衛をまいたんだと言い訳するつもりでした。しかもパーティの最中に中座して「今、ヘイワードを殺した」と自分で警察に電話をかけてしまいます。つまりヘイワード自身には妻の誕生パーティに出ていたという完璧なアリバイが成立するのです。
事件は人違い殺人ということになりましたがコロンボだけは違うと思っており、秘書のリンダとヘイワードの関係や、ストーンの身なりと腕時計のアンバランスさ、殺されたストーンが着ていたジャケットをもう1着オーダーしたことなどから、ヘイワードを疑うようになります。そして弾道検査の結果から待ち伏せされて射殺されたという事実が浮かび上がってきます。焦ったヘイワードは狙われているのは絶対に自分なのだ、と思わせるためにホテルの自室で一芝居うちます。しかしコロンボには全て予定どうりでした・・・。



感想

この、野望の果ては脚本に5人ものライターが顔を見せていて、練りに練った作品と言えるでしょう。そのわりにゲストがやや小粒な感じがします。しかしそれは私が知らなかっただけで、ヘイワード役のこのジャッキー・クーパーという俳優さんは子役で大活躍して9歳でアカデミー主演男優賞にノミネートされた方!大人になってから?はTVドラマの監督さんになってエミー賞を2度も受賞されているそうです。言われてみれば微妙な表情の演技が上手いような気がします。製作者側からしてみれば充分に現場を知り抜いている役者さんだから身のこなしもスマートで、やりやすいだろうな〜と思ったりして(笑)
そして、そんなジャッキー・クーパーの超ビックリの吹き替えさんが、あの中谷一郎さん!あの水戸黄門の風車の弥七さんの!弥七さんも昔はワルだった人ですけど(笑)
それがまたピッタシの吹き替えなんです。ホント、このエピソードは中谷さんの吹き替えを聞くだけでもオススメしたい1本です。さて、今回はコロンボさんは殺人課にもかかわらず最初から選挙運動の最中にいます。これぞアメリカな大イベントに参加しているコロンボさんですが、まぁいつもとたいして変わらずにマイペースです。犯人が議員候補ということで弁が立つし、投票してほしいから邪険にもできない立場。そこに漬け込んでコロンボさんは特にしつこくつきまといます。まさにコロンボVSヘイワードの戦いが繰り広げられるのです。回りがワイワイ騒がしかったりして、この作品はいわゆる刑事ドラマっぽいところも沢山ありコロンボが仲間と一緒に働くところも見られて楽しいです。でもヘイワードが優秀な選挙参謀を愛人のために殺してしまうという動機は、ちょっと理解できないかも。さらにヘイワード氏がリンダ嬢のような若くて美人と付き合っているという設定も無理があったかもな(笑)え〜、そんなことは別にして、またまたご出演のヴィト・スコッティさん!今度は高級紳士服店の支配人です。コロンボとのやり取りが抜群に面白いです!正直もっと彼を見たいと思ってしまいますが、ちょこっと出るのが奥ゆかしいんですよ〜!
最後コロンボが「あなたを逮捕します」と言うのですが、これはものすごく珍しいセリフです。それも大勢の人が見ている前で。しかし犯人のヘイワードが「犯罪撲滅をスローガンに掲げている上院議員候補」であることを考えば、それは当然のことかも知れません。そして、この作品に限ってはコロンボが犯人にワナを仕掛けることもなくバッチリ解決するのも見所です。



posted by まほ at 10:02| Comment(2) | 第18回 野望の果て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月27日

第17回 別れのワイン

サード・シーズン
刑事コロンボ

別れのワイン

ANY OLD PORT

 IN A STORM


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日本放送 74年6月

脚本・・・スタンリー・ラルフ・ロス
監督・・・レオ・ペン
ゲスト・・・ドナルド・プレザンス



今回の親戚
自家製ワインを作っていた、お祖父さん
禁酒法時代ヤミビールのトラックの用心棒してた親父


ストーリー

エイドリアン・カッシーニ(ドナルド・プレザンス)はカッシーニ・ワイナリーを経営していました。彼自身、熱烈にワインを愛しており膨大なヴィンテージ・ワインのコレクターとしても知られた存在でした。ある日曜日、ワイン協会の有力者がカッシーニのオフイスに来ている時に、腹違いの弟リックが結婚する予定なので資金を何とかしてほしいと言ってエイドリアンに会いに来ます。彼らの父は兄のエイドリアンには金を、弟のリックにはワイン工場を残していたので、リックは自分のワイン工場を売って金を作りたいと言い出します。エイドリアンが心底愛しているワイン工場を売られることに耐えられるはずもなく、激怒した彼は電話機でリックを殴り倒します。その後、エイドリアンは気を失っているリックを自身のプライベートのワイン貯蔵庫に運びエアコンを切って密閉状態にしてしまいました。そして何食わぬ顔でワイン協会の客に極上のワインをふるまい予定していたニューヨークのワイン競売会に出かけました。
1週間後、戻ってきたエイドリアンは窒息死したリックにスキューバ・ダイビングのスーツを着せてリックの車で海まで運び死体を崖の上から投げ込みました。死体が発見されると警察は飛び込んだ時に頭を打って気を失っている間に酸素が切れて死んだと判断しましたが、コロンボはリックの婚約者が捜索願いを出していたこと、検死結果から、まる2日間何も食べていないこと、さらに崖の上に残された車が雨が降ったのにもかかわらず汚れていないこと、などからこれはただの事故ではないと思い始めます。
リックが亡くなって得をするのは誰かと考えれば、それはエイドリアンではないのか。執拗にエイドリアンにつきまとうコロンボ。しかし決定的な証拠はなく秘書の証言からも疑わしいところがない。最終手段を考えたコロンボはギブアップしたと見せかけ、今までの捜査のお詫びがしたいと言ってエイドリアンを食事に誘います。料理もワインの選択も最高と喜んでいたエイドリアンでしたが、食後のワインを一口飲んだところいきなり激怒してしまうのです。それは何故か?まさにエイドリアンにしかわからない、そのワインの謎が明かされる時に事件は解決するのです・・・。

感想

この、別れのワインは今までの刑事コロンボにはなかったタイプの犯人が出てきます。エイドリアン・カッシーニは言ってみれば「オタク&コレクター」の元祖なのです。彼はワインが好きで何よりも愛しています。高価なヴィンテージ・ワインも他の人に渡すのがイヤだからと大枚はたいて自分で買っちゃうような人。もう人生の全てがワインなのです。それに比べて弟リックはプレイボーイの遊び人。エイドリアンもリックもお互いに嫌いあっているのは傍から見てもよくわかるんですよね(笑)
そのエイドリアン役はドナルド・プレザンス。彼は映画「大脱走」で偽造屋の役で出ていました。何となく、その役も「オタク」っぽい感じがしましたね〜。あとは「007は2度死ぬ」の猫を抱いた悪役なんかも有名な俳優さんです。
バツグンの存在感でコロンボとの対決が面白い!そう対決と言えば、今回のエピソードではコロンボが犯人に近づく手段としてワインの勉強をします。コロンボはイタリア系で犯人も父親がイタリア系。気が合ったのかも知れないですが、刑事と犯人がだんだん心を通わせるようになるのです。ある意味、犯人に敬意を持つようになり、良き理解者になってしまう!これって新しい展開です。犯人をただの「悪人」として描いていないので見ているほうはミステリードラマを楽しみ、さらに感動することもできるのです。初めて見た時はもちろん、何十回見ても最後はホロリとしてしまいます。2時間の長いバージョンなんですが、それをまったく感じさせないのです。ピーター・フォーク自身もこのエピソードが大好きだそうで、デカのプロのコロンボとワインのプロのエイドリアンは、いい加減な仕事は大嫌いというところが共通している、と言っていたとか。さてさて、今回、あのヴィト・スコッティさんがレストランの支配人役で出てきます。ホント良い味出してる俳優さんで、今後もちょくちょく顔を出してくれます。ちなみにエイドリアンの秘書役は映画「エデンの東」に出ていたジュリー・ハリス嬢。吹き替えは大塚道子さん。大塚さんは普通は悪役が多い女優さん。今回も最後でちょっと悪女ぶりを見せてくれます(笑)

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2005年12月16日

第16回 毒のある花

セカンド・シーズン

刑事コロンボ

毒のある花

LOVELY BUT LETHAL



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日本放送 74年9月

脚本・・・ジャクソン・ギリス
監督・・・ジーンノット・シュワーク
ゲスト・・・ベラ・マイルズ  ビンセント・プライス


今回の親戚
大学病院の皮膚科にいるコロンボの甥
メキシコの写真を見せる義弟のジョージ


ストーリー

化粧品会社ビューティー・マーク社はシワを取ることのできる画期的なクリーム「ミラクル」の開発に成功しました。その会社の女性社長ビベカ(ベラ・マイルズ)は、これでライバルのラング(ビンセント・プライス)の会社に勝てると大喜びします。しかしラングの秘書で、今はビベカのスパイであるシャーリーから、その「ミラクル」クリームのサンプルを開発スタップの一人カール(マーティン・シーン)がラング社に持ち込んでいる事実を知らされます。カールはかつてビベカと恋愛関係にあった青年で、カールはビベカにもてあそばれたと思っていました。その晩、ビベカはカールの家に出かけてクリームのサンプルを返すように言います。さらに、その分子式をも要求。カールを共同経営者にして昔のような関係に戻ってもいいと提案しますがカールは拒否します。怒ったビベカは、そこにあった顕微鏡でカールを殴り殺してしまいます。翌朝、殺人事件現場にコロンボが到着し床に落ちていたガラスのかけらに気づきます。そしてカールがお金もないのに大名旅行(笑)を計画していたこと、さらに壁に飾ってあったビベカの写真などを見て、ビベカを疑いだします。その直後から、なぜかコロンボは手がかゆくなり大学病院にいる甥にみてもらったところ「毒ズタ」にかぶれたと言われます。同じ頃ビベカも手がかぶれて、かゆくてたまらず手袋をしていました。この辺の気候では「毒ズタ」ははえないらしく、どこか特別な場所で2人ともかぶれたに違いない、それはカールが殺された現場しか考えられない・・・、そう確信したコロンボはビベカの家宅捜索を命じます。カールの家から消えたクリームのサンプルを見つけたかったのですが・・・。

感想

刑事コロンボも、ついにサード・シーズンに突入しました。人気は衰えることなく、みんな益々コロンボ警部の活躍に期待していたわけです。さて、そのサード・シーズンの第一弾は豪華なゲスト・スターの共演です。まず犯人役ビベカを演じたベラ・マイルズは映画「サイコ」に出演していて最後に叫んでいた女優さん。美人です。TVドラマなどにも出演多数。ライバル社の社長ラング役はビンセント・プライス!数多くのホラー映画に出演していた方です。この作品の中では海千山千の業界のドン、という感じでしたが、とってもステキな品の良いおじいちゃんでした。そして、あの「地獄の黙示録」に出演前のういういしいマーティン・シーンも出ています。吹き替えは伊武雅刀さん。なんで?(笑)実は伊武さんは、コロンボの吹き替えでは御馴染み。こまかい役でちょこちょこ吹き替えされているのです。マーティン・シーンも合っているような、いないようなビミョーな感じ(笑)それにしても昔、子供の頃に、この作品を見た時は「シワ取りクリーム」なんて、なんの興味もなかった私ですが、今この歳になって考えると「シワ取りクリーム」あったらいいなぁ〜と心底思います(爆)
最後のシーンでビベカが、その「ミラクル」クリームのサンプルを処分しちゃうんだけどホント、もったいなくて〜。
さてさて、毒のある花は私をふくめて女性にとっては共感できるドラマだったと思うけど、ツメの甘さも言われているエピソードなんですよね。「毒ズタ」問題で明確な決着がつくと思われるんですが、それだけで犯人と言えるのかどうか今ひとつわかりません。でも見所はたくさんあって、のちにクレイマー刑事役でほとんどレギュラーになるブルース・カービー、コロンボのお気に入り俳優フレッド・ドレイパーなどが共演しています。そんな刑事コロンボ的トリビア?がけっこうあって楽しいのです。

posted by まほ at 08:47| Comment(0) | 第16回 毒のある花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月21日

第15回 二つの顔

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セカンド・シーズン

刑事コロンボ
二つの顔
DOUBLE SHOCK



日本放送 73年12月

脚本・・・スティーブン・ボチコ&ピーター・アラン・フィールズ
監督・・・ロバート・バトラー
ゲスト・・・マーティン・ランドー


ストーリー

大富豪パリスは、もう高齢でしたが孫のような若い娘リサと婚約しており結婚式の前日もフェンシングの試合をするほど元気でした。その晩、料理研究家の甥デクスター(マーティン・ランドー)が結婚式のお祝いを言うためにパリス邸を訪れます。いったん帰ったように見せかけたデクスターは再びパリス邸の浴室に現れ、入浴中のパリスの浴槽に電動式のハンドミキサーを投げ込むとパリスは感電死してしまいます。その後パリスに会いにきたリサがトレーニングウエアを着てフィットネス用の自転車に乗って死んでいるパリスを発見します。この時点でコロンボが捜査に参加して浴室のぬれたタオルに気づきます。一度風呂に入った老人が、こんな夜遅くにまた運動することは、どう考えても不自然だと思ったコロンボは解剖を要請し、その結果、単なる心臓マヒではなく他殺ではないかという結果になります。甥のデクスターの莫大な遺産目当ての犯行では?とにらんだコロンボ。しかし、そんな時デクスターの兄ノーマン(マーティン・ランドー、2役)が現れます。彼らは一卵性双生児で外見がまったく同じだったのです。
真面目な銀行員のノーマンには借金がありました。こうなると動機は2人ともにあり、しかもお互いに憎みあっていて、どちらも自分は犯人ではないと主張します。
しかしパリス邸の家政婦ペック夫人の何気ない証言から殺人事件が起きた時間に停電していた事実を知り、コロンボはこれは一人で出来る犯行ではない・・・。デクスターとノーマン、この2人が仕掛けたトリックに気づいたコロンボの逮捕の決め手は・・・?

感想

セカンド・シーズンの終わりにふさわしいエピソードの、二つの顔は「ひねりにひねった」作品です。まず最初に殺人が行われて見ているほうは犯人がわかっている気になっています。しかし後に、その犯人とそっくりの双子の兄弟が出てくる!コロンボと同様に見ているこっちも頭が混乱してきて、いったいどっちが本当の犯人なのかわからなくなるのです。その双子を演じたのがマーティン・ランドー。彼は「スパイ大作戦」で変装の名人をやっていた俳優さんで、今回はまさにハマリ役です。
軽薄プレイボーイタイプのデクスターとお堅い銀行員のノーマンを見事に演じわけているのが、なんといっても素晴らしい。吹き替えは滝田裕介さんです。滝田さんは「細腕繁盛記」のショウゴ役でお馴染み。私はNHKの海外美術ドキュメンタリー「レオナルド・ダビンチの生涯」のナレーションが一番好きなんですが、とても良いお声です。これまた見事にデクスターとノーマンを吹き替え分けていらっしゃる!ちなみに近年はマーティン・ランドーさん、映画「エド・ウッド」にベラ・ルゴシ役で出ていました。さて、今回はコロンボさん、料理研究家のデクスターがやってるTVのお料理番組に飛び入りで出演というハプニングがあります。これ、まったくのアドリブだったそうで、コロンボさん&ランドーさんともに実に楽しそうなんです。「オランダ・ソース」を作るんですが卵を割る手つきもなかなかのモンでした(笑)実はコロンボさん、料理は得意なのです。しかし、このソースはコレステロールがたまりそう〜!大富豪のおじいちゃんと婚約中のリサ嬢は美人でナイス・バディです。でもお金なんかいらない、とか言っちゃうんですよね。それってどうなんでしょう?欲に目がくらんだ2人の甥にはジャマな存在だったんですよね。一方パリス邸の家政婦ペック夫人は年季が入っていて誰よりも、この豪邸を仕切ってます。しつこいコロンボも今回ばかりはタジタジでした。でも最後は几帳面で完璧主義のペックさんの証言が決め手になるんだから、いじめられても仕方がないかも知れません(笑)この作品の中でコロンボの身体的特徴がわかります。それは「偏平足じゃない」こと。犯人が偏平足という設定だったので、ちょっと自慢したくなったみたいで。そういえば刑事物のドラマでは「デカの捜査は歩くのが基本」のようなところがありますよね。よく歩いている人は偏平足にはならないんでしょう。でもコロンボさんは、いつもプジョーに乗ってると思うんだけどなぁ〜(笑)

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2005年11月15日

第14回 絶たれた音

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セカンド・シーズン

刑事コロンボ

絶たれた音
THE MOST DANGEROUS MATCH

日本放送 73年11月

脚本・・・ジャクソン・ギリス
監督・・・エドワード・M・エイブロムス
ゲスト・・・ローレンス・ハーベイ


今回の親戚
アルバニーに住む、またイトコが犯人のファン
爺さん(たぶんコロンボの祖父)は40歳で入れ歯に


ストーリー
チェスの世界チャンピオンのクレイトン(ローレンス・ハーベイ)はかつてのチャンピオン、ロシア人のデューディックとの対決を控えていました。デューディックは病気で引退していましたがクレイトンの元フィアンセのリンダの計らいで2人の直接対決が実現することになり、事実上チェスの世界一決定戦として世界中の注目を集めていました。
クレイトンは耳が不自由で補聴器が必要でした。デューディックも糖尿病で医者から食事制限をされていて今回の対戦でロサンゼルスに来る時もロシアから医師と監視役を連れて来ていました。対戦前日、同じホテルに泊まっているデューディックが外出したあとを追ったクレイトンはレストランで同席するとテーブルクロスのチェック柄の上で塩やコショウのビンを使って、チェスを始めてしまいます。
結果はクレイトンが惨敗し、追い詰められた彼はデューディックの殺害を決意します。その晩、クレイトンはデューディックをホテルのゴミ処理場に呼び出すと、なんでもこなごなにしてしまうゴミの巨大なディスポーザーの中へデューディックを突き落としてしまいます。しかし幸運なことにデューディックは大怪我をしたものの命は取り留めました。この事件は試合を放棄して、こっそり逃げ出そうとした元チャンピオンが誤って足をすべらせた事故だとして処理されようとしましたが、なぜか出てくるコロンボがデューディックの彼の荷物の中身を見て疑問を持ちます。リンダに聞いても彼は試合を放棄するような男ではないと言うのでした。
そんな捜査の最中、デューディックが生きていることを知り焦ったクレイトンはデューディックの薬に細工をして今度は本当に彼を殺害してしまいます。ディスポーザーを調べていたコロンボは、この装置は稼動中に物が落ちると自動的に停止するという説明を聞き、犯人はクレイトンだと確信します。ものすごい音をたたているディスポーザーにデューディックが落ちて停止した時に、なぜもう一度スイッチを入れなかったのか、そこが一番のポイントでした・・・。

感想
いやぁ、この作品めずらしいです。なにしろ殺人未遂の段階でコロンボさんが出てくるのです。以前の、悪の温室でも誘拐段階でコロンボが出てきてますが。
このセカンド・シーズンになってから「ひねり」がきいたものが多いんですよね。そして前作の、溶ける糸もそうですが犯人は頭がキレるタイプで、知性派?コロンボとの対決が面白いのです。
クレイトン役のローレンス・ハーベイは映画「年上の女」という作品に出ていました。たまたまTVで見る機会があったのですが、献身的な年上女を捨てる身勝手な男の役でした(笑)今回、チェスチャンピオンとしての自信と傲慢さの裏に弱さをかかえている演技が良かったです。ちょっと冷たい感じなんですが激情すると怖いんですよね。デューディック役のジャック・クリューシェンはケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダース似の可愛いおじいちゃん。この人が殺されるのはホントに残念です。だって良い人なんですよ!
彼と一緒にはるばるアメリカまで来たロシアの医者と監視役の2人がイイ味出してました。クレイトンの元恋人で今はデューディック側のリンダという人は美人だけど、どうゆう考えなのかよく理解できないです。クレイトンを振っといて(たぶん)また試合させようなんて、彼がムカつくと思うんだけど、それも愛ゆえに、なのかしら?
動物病院にかようドッグはコロンボに連れられて事件のあったホテルのディスポーザーの見学に(笑)ゴミが大好きなドッグはディスポーザーに一目散に近づきます。お〜、いつもより多く仕事してます、ドッグ役の犬君!それが事件解決につながるので今回はお手柄なんですよね。相変わらずコロンボさんは、しつこくて犯人に嫌われます。でも刑事はそれが仕事なんです。仕事に真面目なだけなのよ。ちなみにコロンボが犯人を「あんた」と言った瞬間からもう疑ってます。というより犯人だと確信してますね〜。

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posted by まほ at 08:37| Comment(0) | 第14回 絶たれた音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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