2005年12月27日

第17回 別れのワイン

サード・シーズン
刑事コロンボ

別れのワイン

ANY OLD PORT

 IN A STORM


19.jpg

日本放送 74年6月

脚本・・・スタンリー・ラルフ・ロス
監督・・・レオ・ペン
ゲスト・・・ドナルド・プレザンス



今回の親戚
自家製ワインを作っていた、お祖父さん
禁酒法時代ヤミビールのトラックの用心棒してた親父


ストーリー

エイドリアン・カッシーニ(ドナルド・プレザンス)はカッシーニ・ワイナリーを経営していました。彼自身、熱烈にワインを愛しており膨大なヴィンテージ・ワインのコレクターとしても知られた存在でした。ある日曜日、ワイン協会の有力者がカッシーニのオフイスに来ている時に、腹違いの弟リックが結婚する予定なので資金を何とかしてほしいと言ってエイドリアンに会いに来ます。彼らの父は兄のエイドリアンには金を、弟のリックにはワイン工場を残していたので、リックは自分のワイン工場を売って金を作りたいと言い出します。エイドリアンが心底愛しているワイン工場を売られることに耐えられるはずもなく、激怒した彼は電話機でリックを殴り倒します。その後、エイドリアンは気を失っているリックを自身のプライベートのワイン貯蔵庫に運びエアコンを切って密閉状態にしてしまいました。そして何食わぬ顔でワイン協会の客に極上のワインをふるまい予定していたニューヨークのワイン競売会に出かけました。
1週間後、戻ってきたエイドリアンは窒息死したリックにスキューバ・ダイビングのスーツを着せてリックの車で海まで運び死体を崖の上から投げ込みました。死体が発見されると警察は飛び込んだ時に頭を打って気を失っている間に酸素が切れて死んだと判断しましたが、コロンボはリックの婚約者が捜索願いを出していたこと、検死結果から、まる2日間何も食べていないこと、さらに崖の上に残された車が雨が降ったのにもかかわらず汚れていないこと、などからこれはただの事故ではないと思い始めます。
リックが亡くなって得をするのは誰かと考えれば、それはエイドリアンではないのか。執拗にエイドリアンにつきまとうコロンボ。しかし決定的な証拠はなく秘書の証言からも疑わしいところがない。最終手段を考えたコロンボはギブアップしたと見せかけ、今までの捜査のお詫びがしたいと言ってエイドリアンを食事に誘います。料理もワインの選択も最高と喜んでいたエイドリアンでしたが、食後のワインを一口飲んだところいきなり激怒してしまうのです。それは何故か?まさにエイドリアンにしかわからない、そのワインの謎が明かされる時に事件は解決するのです・・・。

感想

この、別れのワインは今までの刑事コロンボにはなかったタイプの犯人が出てきます。エイドリアン・カッシーニは言ってみれば「オタク&コレクター」の元祖なのです。彼はワインが好きで何よりも愛しています。高価なヴィンテージ・ワインも他の人に渡すのがイヤだからと大枚はたいて自分で買っちゃうような人。もう人生の全てがワインなのです。それに比べて弟リックはプレイボーイの遊び人。エイドリアンもリックもお互いに嫌いあっているのは傍から見てもよくわかるんですよね(笑)
そのエイドリアン役はドナルド・プレザンス。彼は映画「大脱走」で偽造屋の役で出ていました。何となく、その役も「オタク」っぽい感じがしましたね〜。あとは「007は2度死ぬ」の猫を抱いた悪役なんかも有名な俳優さんです。
バツグンの存在感でコロンボとの対決が面白い!そう対決と言えば、今回のエピソードではコロンボが犯人に近づく手段としてワインの勉強をします。コロンボはイタリア系で犯人も父親がイタリア系。気が合ったのかも知れないですが、刑事と犯人がだんだん心を通わせるようになるのです。ある意味、犯人に敬意を持つようになり、良き理解者になってしまう!これって新しい展開です。犯人をただの「悪人」として描いていないので見ているほうはミステリードラマを楽しみ、さらに感動することもできるのです。初めて見た時はもちろん、何十回見ても最後はホロリとしてしまいます。2時間の長いバージョンなんですが、それをまったく感じさせないのです。ピーター・フォーク自身もこのエピソードが大好きだそうで、デカのプロのコロンボとワインのプロのエイドリアンは、いい加減な仕事は大嫌いというところが共通している、と言っていたとか。さてさて、今回、あのヴィト・スコッティさんがレストランの支配人役で出てきます。ホント良い味出してる俳優さんで、今後もちょくちょく顔を出してくれます。ちなみにエイドリアンの秘書役は映画「エデンの東」に出ていたジュリー・ハリス嬢。吹き替えは大塚道子さん。大塚さんは普通は悪役が多い女優さん。今回も最後でちょっと悪女ぶりを見せてくれます(笑)

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posted by まほ at 08:48| Comment(0) | 第17回 別れのワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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