2005年09月27日

第7回 パイルD−3の壁

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ファースト・シーズン

刑事コロンボ
パイルD−3の壁
BLUEPRINT FOR MURDER



日本放送 73年2月

脚本・・・スティーブン・ボチコ
監督・・・ピーター・フォーク
ゲスト・・・パトリック・オニール



今回の親戚
義理の兄は二流の弁護士。手堅い人で親類中の誇り

ストーリー
建築家エリオット・マーカム(パトリック・オニール)は実業家のウイリアムソンの夫人、ジェニファーの出資により壮大な住宅都市プロジェクト「ウイリアムソン・シティ」の計画に取り組んでいました。しかし当のウイリアムソンは、それには反対しており工事現場に現れるとマーカムを罵倒し援助の打ち切りを持ち出します。その日マーカムはウイリアムソンの牧場で彼を待ち伏せて殺害し、馬小屋の中に隠しておきました。数日後ウイリアムソンの前妻のゴールディから警察に連絡があり「夫が失踪した」と騒ぎはじめます。仕方なくコロンボ警部の捜査開始となりますが、現ウイリアムソン夫人のジェニファーはまったく気にする様子もありません。ウイリアムソンが行方不明の場合は、その死が確認されなければジェニファーは夫の財産を自由に使うことができるのでマーカムにとっては、まことに好都合です。そんな時ウイリアムソンの車が空港で発見されましたが彼は見つからず、心臓の病気で予約を入れていた医者にも現れないということがわかりコロンボはマーカムがウイリアムソンを殺害していることを確信します。
マーカムは工事現場で仕事をしているので、その基礎工事のコンクリートを打つ段階で、そっと死体を埋めてかくしてしまえば自分の犯罪は永遠に闇に葬られるし、この「ウイリアムソン・シティ」も無事完成する、マーカムの計画にピンときたコロンボは、すでに工事の終わったパイルーD3を掘り出すことにするのですが、そこから過酷な戦いが始まってしまいます。

感想
この作品の監督は、なんとピーター・フォーク自身です!彼はシリーズ中、ぜひとも1本監督したかったそうです。この時点では刑事コロンボ・シリーズに続きがあるのかどうかは誰にもわからなかったそうですが、とにかく悔いを残さないような仕事をしたかったんでしょう。関係者側はちょっと意地悪をして、わざと手間のかかる脚本をまかせたらしくピーターの苦労は大変だったようです。なにしろ舞台が工事現場。実際に行われている作業などの騒音が激しくて段取りや、現場のエキストラなどの問題も山積みだったそうですがピーターはほとんど完璧にこなしたとか!スピルバーグ監督にアドバイスをしてもらったという話もあります(笑)
しかし、これ以降、自分で監督した作品は一つもないそうで、いかにハードだったかがわかります。そんな事情で彼のコロンボとしての演技がイマイチだったなどと言う意見もあるそうですが、この作品、私は好きなんです。ゲストのパトリック・オニールがハマリ役です。吹き替えが川辺久造さんなのも嬉しいです。川辺さんは時代劇の悪役でお馴染みですが吹き替えされているのはめずらしいです。ちなみにコロンボの犯人役の吹き替えは悪役の俳優さんがやたらと多く、いわゆる声優さんじゃない方もけっこういます。悪役は悪役で、というNHKならではの配役はナイスです。それからウイリアムソンを演じたフォレスト・タッカーも大物っぽい感じも良かったです。なにしろウイリアムソンは競走馬のオーナーでもありまして自分の牧場で調教させるような大金持ちなのです。ウエスタンハットをかぶり音楽はカントリー&ウエスタンのマニアという役どころでした。
コロンボがウイリアムソンの前妻ゴールディと仲良くなるところはピーター・フォークのお気に入りだったかも。チュウされちゃったり着替えに立ち会ったりと美味しいシーンが多かった気がします(笑)そして、この作品の最後にコロンボが葉巻を投げ捨てるのですが、これは見事なエンディングです。もしかしたら刑事コロンボは、これで終わってしまうかもとピーター・フォークは思っていたのでしょうか?しかし、そんな不安をよそに「刑事コロンボ」は大ヒットドラマになっていたのです!
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