2005年09月06日

殺人処方箋

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もしかして世界で一番有名かもしれない刑事、コロンボさんが初めてお目見えしたのは単発TVムービーが放送された72年のこと(アメリカでは68年)脚本リチャード・レビンソン&ウイリアム・リンク。監督リチャード・アービング。主演ピーター・フォーク。
題名は「殺人処方箋」でした。
これ以後の定番となる豪華ゲストスターはドラマ「バークにまかせろ」で人気があったジーン・バリー。吹き替えは若山玄蔵さん。素晴らしいお声です。
精神科医のフレミング(ジーン・バリー)は金目当てに結婚した妻がいましたが、愛人のジョーンという女優とも付き合っていました。それを妻に知られて離婚をせまられてしまいます。考えたあげく愛人のジョーンを共犯に引き込んで妻を殺すことを計画。それは見事に成功しフレミングは安堵していましたが、そこにご存知刑事コロンボが現れます。このドラマの画期的な所は最初に殺人が行われるのを視聴者に見せてしまうこと!主役のコロンボがはじめの30分は出てこないこと!
そして社会的地位も名誉もある裕福な人々の知的な完全犯罪を、うだつの上がらないオジサン刑事が解決するという、まさに胸がスカッとする結末なことです。
そうそう、一言付け加えますと、この時点でコロンボのトレードマークのレインコートもスーツも、まだシャキッとしています(衣装はピーター・フォークの自前!)ヘアースタイルも分け目クッキリで決してボサボサ頭じゃありません。ちなみにお馴染みの「うちのカミさんが・・・」とは言わず「うちの女房が・・・」と言っています。
さて、この事件コロンボはフレミングを疑っていますが、敵は精神科医。なかなか落とすのが難しい。しつこくつきまとい、フレミングにコロンボが精神分析を受けたりするシーンも出てきます。仕方なく共犯の女優ジョーンを追い詰めるという少し汚い手段に出てしまいます。彼女はフレミングの患者で精神的にモロいところがあり
ました。それにしても、です。この女優に対して、しつこく追求するコロンボさんは鬼のようです。かなりやり手の刑事の臭いがプンプンです。まぁ、お試し期間でもあったわけでコロンボ像を決めるために、あれこれと試行錯誤をしていたのかも知れませんが。そんな強行手段が功をそうして彼女の協力を得てフレミングをハメるのですが・・・。かなり凝った作りの本格的刑事ドラマでヒッチコック映画みたいなシーンもちらほら。ただそんな中でコロンボのピーター・フォークは普通じゃない刑事を演じています。吹き替えはもちろん小池朝雄さん。この声だけは他の誰かがやることは認めたくないほど私は大好きです。まだ初々しくて、こぎれいないでたちの刑事コロンボ。ウイリアム・リンク氏によれば「コロンボはピーター・フォーク自身」だそうで、それがきっと世界中の人々に愛されたコロンボの秘密のような気がします。
posted by まほ at 08:41| Comment(11) | TrackBack(0) | 殺人処方箋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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