2008年01月08日

第43回 策謀の結末

セブンス・シーズン

刑事コロンボ

策謀の結末

THE CONSPIRATORS


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日本放送 79年1月

脚本・・・ハワード・バーク
監督・・・レオ・ペン
ゲスト・・・クライブ・レビル




今回の親戚

ウエイトリフティングで優勝し、刺繍コンクールで2位の甥(?)




ストーリー

アイルランド出身の詩人ジョー・デブリン(クライブ・レビル)は北部アイルランドで暴力に巻き込まれた多くの人々を救済するために募金活動を行っていました。その活動にはオコンネル工業の会長と、その息子ジョージも協力していました。しかし彼らは皆IRAのメンバーであり募金と偽って集めた金で武器を大量に買っては密かにアイルランドに送っていたのでした。
ある日デブリンの本のサイン会にポーリーという男がやって来て「われらのみ!」と書かれているデブリンの本を差し出します。それはIRAの合言葉でポーリーなる男は武器の密売人でした。
「われらのみ!」の言葉にかぶせるようにサインしたデブリン。サイン会が終わってポーリーとホテルで会ったデブリンは武器の売買についての密談を始めますが、ポーリーが金を奪うのだけが目的であることがわかっていました。そこでデブリンはポーリーが持っていた銃で彼を殺害します。
デブリンはポーリーを裏切り者として「処刑」し、自分のお気に入りのアイリッシュ・ウイスキーの
空ボトルをポーリーの死体の側に置いておきました。
コロンボが捜査を開始しますが、まず死体の側にウイスキーのボトルが置いてあったことが一番の謎でした。ホテルのポーリーの部屋に置かれていたデブリンの本を見つけたコロンボは例の合言葉「われらのみ!」の上から書かれたデブリンのサインを不思議に思って彼の自宅まで捜査に出向きデブリンと意気投合。彼に捜査の協力を頼んで一緒に酒を飲んだりパブでダーツをして遊びます。
お互いに詩を詠んで楽しい時を過ごすのでした。そんな中、デブリンはポーリーが銃を仕入れていた人物に直接会って大量の武器を購入して、さらにアイルランド行きの貨物船も借りて準備を万端。ポーリーの正体をつかんだコロンボはデブリンが武器の密売に関係しているということを確信しても、それを、いったいいつ積み込んで出港するのか、というのがわかりません。ついに出港の日が来ても武器を積み込んだ様子はなくガッカリするコロンボ。しかし、船が港を離れると小さなタグボートが
その後をついて行きます。そのタグボートをよく見るとオコンネル工業の旗が・・・!ピンときたコロンボ。武器はタグボートに積まれていて沖に出たところで積み替える手はずになっていました。
観念するデブリン。自分は逮捕されても武器が無事に運び出されることを彼は望んでいたのでした。


感想

セブンス・シーズンの最後は、策謀の結末です。この作品には小池朝雄さんの吹き替え版はありません。
噂によるとNHKが紛失してしまったそうです(泣)ですので現在テレビ放送されたりビデオやDVDで見ることができる本作品の吹き替えは日テレで取り直しされた石田太郎さんバージョンのみなのです。
昔々、NHK放送時に小池さんバージョンを見ていますが、すごく良かったんですよね。紛失は残念!さて気を取り直して。このエピソードはシリアスでデリケートな事件を扱っています。アイルランドのIRA組織についてのストーリーというのはコロンボ・シリーズでも初めてです。そしてゲストスターはクライブ・レビルという俳優さん。彼の演じたジョー・デブリンとは愉快で人懐こい人物でありながら裏では武器を買いあさりアイルランドに送っているという冷酷さも持ち合わせているのです。そんな役を苦もなく演じているクライブ・レビルさんは舞台、映画でも活躍されていて、とにかく顔が印象的。
顔が大きいというのもありますが、いかにもイギリス、アイルランド系な造り?なのです(笑)吹き替えは旧版が納谷悟朗さんで新版が家弓家正さん。家弓さんはフィフス・シーズンの、仮面の男でレスリー・ニールセンの吹き替えもやってました。このエピソードの一番のポイントとして出てくるアイリッシュ・ウイスキーのボトルに「ここまで、ここを過ぎず」と飲む量を決めるために指輪で印をつけるんですが、そのデブリンさんのクセが逮捕につながるんですよね。
そして今回コロンボさんはデブリンさんと良き友達になります。今までにこんな展開はなかったなぁ。2人が一緒に遊び、酒を飲み、語り合うのは見ていても楽しげです。犯人に見下されていたりしていたコロンボさん。犯人を尊敬したこともあったと言うコロンボさん。犯人から好かれたこともあったりして良い関係が築けたこともありましたが、犯人と「親友」になれたのはめずらしいのです。
さて、この作品の中で私が最も印象に残っているシーンはデブリンがポーリーの知り合いの武器商人に会いに行くところなんです。ウエスタン・ハットをかぶり人当たりの良さそうな男ってのが実は危険!吹き替えが最高で、なんと大泉あきらさん。すごく合っていました。今では聞くことができませんが私の心の中にしっかりと残っています。ついに、この45作目でいよいよ最終回。だからお金をかけて空撮があったりして(笑)ドッグは出てこないけどプジョーはしっかり出ています。お疲れ様でした。そんなこんなで去年の夏から始まった「まほ どらま コロンボ・シリーズ」は今回でもってサヨナラ。
大好きなコロンボさんのことを、こんなに続けて書くことができて、ただただ嬉しい限りです。
お付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました。

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posted by まほ at 17:45| Comment(19) | 第43回 策謀の結末 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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