2007年10月09日

第37回 黄金のバックル

シックス・シーズン

刑事コロンボ

黄金のバックル

OLD FASHIONED MURDER


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日本放送 77年12月

脚本・・・ピーター・S・フェイブルマン
監督・・・ロバート・ダグラス
ゲスト・・・ジョイス・バン・パタン


今回のカミサン

カミサンは新聞の人生相談を読むのが大好き


ストーリー

ルース・リットン(ジョイス・バン・パタン)が館長をつとめるリットン美術館は、先祖代々リットン家によって集められた美術品を展示する個人の美術館。現在はルースの弟エドワード姉のフィリス、フィリスの娘、ジェイニーで経営していました。しかし最近は経営不振で弟のエドワードは売却しようと思っていました。独身をつらぬき美術館だけが生きがいのルースはそれだけはやめさせたいという思いにかられエドワードの殺害を計画しました。
ルースの姪にあたるジェイニーが雇った美術館のガードマンのミルトンは実はジェイニーの不倫相手の弟。評判のよくない悪党でした。ルースはそれを知ってミルトンを利用することを思いつき美術品盗難の狂言をする手伝いをするようにミルトンに持ちかけます。美術品が盗まれれば保険が出るので経営危機の心配も消え、ミルトンに対しても高額な報酬を約束すると言うルース。
ミルトンはOKし、ルースの指示どうりエドワードが徹夜で美術品の目録を作っている夜に実行することになりました。そして、その当日美術館に侵入したミルトンが盗んだ品をバッグに詰めていると背後にルースが現われ、いきなりミルトンを射殺してしまいます。その銃声を聞いてエドワードがやって来ると、今度はミルトンの持っていた銃で射殺。お互いに撃ち合って死んでしまった、というふうに見せかけたルースの計画は成功しました。そこにコロンボが登場。真面目な部下ミラー刑事はコロンボが到着するまで現場の物に手をつけないまま待っていました。部屋に入ったコロンボがまず気になったのは真っ暗だということでした。この真っ暗闇で事件が起こったのが不思議でならない。殺人事件が起こり2人とも死んでしまったあと、部屋の明かりを消した人間がいたはずと思いました。
リットン邸に通い美術館をくまなく見て回るコロンボ。さらに、この家族の過去を調べたりしました。ルースともたびたび話しをする機会があり、もしかして怪しいのはルースではないかと疑います。そんな時、黄金のバックルがジェイニーの部屋で見つかりルースは「これは2週間前からなかった」とコロンボに言いますが、殺人事件の晩、目録作りのために録音されていた弟のテープの中にはちゃんと「黄金のバックル」として入っていました。誰がジェイニーを犯人にしようとしたのか?かつてルースが婚約していたピーターは姉のフィリスと駆け落ちして、そのことによってルースは深く傷つきピーターを毒殺したのではないか、という事実も明らかになりました。しかしコロンボはそれを否定します。
フィリス、ジェイニーの前ではっきりと確認したルースはコロンボに手を取ってもらって逮捕されていくのでした。


感想

このエピソードは好きと嫌いが別れるかもと思います。全体の雰囲気が暗くて重たくてラストの事件の解決場面も今ひとつわかりにくい所があって、家族の前でルースは逮捕されるのですが彼女の姉と姪は何もわかっていないんじゃないかと思われるんですよね。あんなに愛していた姪を犯人に仕立てる所やそれとは反対にたぶん憎んでいたであろう姉に対しての態度なども複雑怪奇でルースという女性の本音が掴みづらいんですよね。確かに婚約者を奪われる(それも姉に!)というのは本当にショックです。
姉は自分が美人であることを、自慢し、利用し、それが悪いことだとは思っていません(激怒・笑)男が寄ってくることが当然だと思っているんですよね。それにひきかえたった一人の婚約者を失ってそれ以後、浮いた話ひとつない妹ルースの立場っていうのはかわいそうすぎます(泣)せめて美術館が生きがいでもいいじゃないですか〜!と言ってあげたくなります。でも家族って、わりと理不尽なことを平気で言ったり、行ったりする集団ですから順位づけ?が決まると、それを変えることって難しい。
私がルースさんなら覚悟を決めて家を出るとかすると思うんですけどね。でもあの能天気な姉親子をほっておくことができなかったんでしょう。それにしても弟のエドワードも独身で彼もルースの気持ちわかりそうなもんなのに、ちょっと冷たいです。美術館を売るだなんて勝手だわ〜(笑)などと言いつつ私はけっこうこの作品は好きなんですよね。なんといってもルース役の彼女が良いです。なんと彼女ジョイス・バン・パタンさんはフォース・シーズンの、逆転の構図に出ていたシスターです。コロンボさんが教会に行った時にホームレスと間違えてコートをあげましょうと言ってくれた人です!今回は今風に言えば「負け犬」的パターンの女性の役。冷静で思いやりがあって頼りになるタイプ。男の人が敬遠しがちなのかも知れませんね?その姉フィリス役のセレステ・ホルムはブロードウエイ・ミュージカルから映画にも進出したベテラン女優さん。コロンボさんに会っただけで失神してしまう!昔々のコメディ映画のような雰囲気の人で確かに美人です。若い頃はそれはもう輝くばかりの美しさで男たちをメロメロにさせたんでしょうね。ご本人が美人は得よ!と言っているので、これは本当です。え〜、この作品で私的に最も見ものだと思ったシーンは、コロンボさんが美容院に聞き込みに行ってそこでヘアスタイルを変える所です。これがまったく似合わない!なぜかジェイムス・ブラウン風なのが笑えます。そのまま時計店に聞き込みに行くと店員さんが「イイ髪型ですね」とほめてくれるんです。コロンボさん、嬉しそうだけど本当に恥ずかしそう。そうそうコロンボさんは花粉症のアレルギーで春先はクシャミが止まらないという事実を発見しました。ルースさんの家でカミツレのお茶をもらって良くなったのか、どうなのかはわかりません(笑)それにしても黄金のバックルは灰皿にしか見えない。
そこが一番、面白かった所かも知れません。


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posted by まほ at 21:28| Comment(4) | 第37回 黄金のバックル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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