2007年04月12日

第32回 仮面の男

フィフス・シーズン

刑事コロンボ

仮面の男

IDENTITY CRISIS



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日本放送 77年9月24日

脚本・・・ウィリアム・ドリスキル
監督・・・パトリック・マクグーハン
ゲスト・・・パトリック・マクグーハン、レスリー・ニールセン


今回のカミサン

お気に入りの曲は「蝶々夫人」とロック!


ストーリー

経営コンサルタントの仕事をしているネルソン・ブレナー(パトリック・マクグーハン)は実はCIAの情報部員で西部地区責任者でした。彼は死んだと思っていたかつての相棒から突然、脅迫を受けます。その相棒ジェロニモ(レスリー・ニールセン)もCIA情報部員で彼らは「二重スパイの内職」を繰り返して大金を稼いでいた仲でした。
ジェロニモは3年前に受け取るはずだった仕事の分け前を要求し、もしブレナーが拒否すれば全てをCIAにバラすと言うのでした。ブレナーは支払いを約束し、その前に一仕事してくれとジェロニモに儲かる話を持ちかけます。スタインメッツという謎の「行商人」の使いの男に合いマイクロフィルムを買い取る商談をしろというものでした。その晩「追いはぎ天国」と呼ばれる海岸で使いの男メルビルと合って話をつけたジェロニモの前に、いきなりブレナーが現われます。
ブレナーはジェロニモを鉄棒で殴打し殺害してしまいます。遺体が発見され警察が捜査を始めてコロンボも「追いはぎ天国」にやって来ます。そして被害者がわざわざ上着を脱がされている事に疑問を持つのでした。コロンボは被害者がヘンダソンという偽名を使っていたということから色々と調べますが、はっきりしたことはわかりません。しかし本物のヘンダソンが勤めている会社の証言からネルソン・ブレナーとの関係が明らかになってきます。ブレナーの仕事先や自宅に押しかけつきまとうコロンボでしたが彼が熱心にブレナーを追いかければ追いかけるほど事態は悪化します。
ブレナーはCIAに訴え、ついにはCIA上層部からコロンボに圧力がかかるのでした。
しかしどんなに考えても怪しいのはブレナーであると確信したコロンボ。ブレナーは殺人事件の夜は会社にいて取引先のデフォンテ社長のために演説原稿をテープに録音していたと言いアリバイを主張。そのテープを聞いたコロンボはベネチアンブラインドを閉める音や中国がオリンピック不参加であるというニュースが出てくるのは、これを録音したのは事件当夜ではなく翌朝の6時以降に間違いない。事件当夜には中国のオリンピック不参加はまだニュースで発表されていなかったのでした・・・。



感想

フォース・シーズンの、祝砲の挽歌で意気投合したピーター・フォークとパトリック・マクグーハン。この二人がまたコンビを組み、今回は出演さらに監督と絶好調で取り組んだのがこの仮面の男です。この作品は刑事コロンボ史上初(フィフス・シーズンは史上初が多いです)のわかりにくさです。まず、犯人がCIAの二重スパイという職業であること。それ自体はカッコイイ響きですが庶民にはどんなことをしているのかイマイチわからない。コロンボさんもCIAの部長さんに合った時には「スパイってどんな事するの?ジェームズ・ボンドみたいな事?」と質問しちゃってるくらいです。そうすると部長さん「今はスパイなんて言わない。オペレーターと言うんだよ」などと答えるんです。何を聞いても「忘れることだ」の一点張りで、でもコロンボさんはくじけない。部長さんにむかって「あ〜、あと一つだけ」とやるのを忘れないのです。さすがだ〜!(笑)ちなみにこの部長さんの役は「奥様は魔女」でダーリンの上司ラリーをやっていた方。豪華なゲストのこのエピソードなんですがヘンダソンと名乗るジェロニモ役はレスリー・ニールセン!出だしの電話「コロラドは川、ジョロニモはインディアン」という会話がスパイっぽくて面白いんですよね。吹き替えは家弓家正さんでシブイ!ちょっと見は悪い人に見えないのは「裸の銃を持つ男」だからでしょうか?でもすぐに殺されちゃう。スパイの役がピッタリのパトリック・マクグーハンは「秘密諜報員ジョン・ドレイク」というドラマでスパイのジョン・ドレイク役を演じており、まさに水を得た魚のようです。彼は「プリズナーNo・6」というカルト的人気のTVドラマにも出ていて、クールでシュールな役柄がお得意かも。あの独特の目つき、話し方などカッコイイんですよね。彼が演じるブレナーとジェロニモが遊園地で会うシーンは見所の一つです。射撃のコーナーでは二人そろってパーフェクトをやってのけ景品の大きなパンダちゃんのぬいぐるみをゲットする!そして次のシーンでは知らない女の子にそのパンダちゃんをあげてしまう。優しいブレナーおじさんです。彼がちょっと微笑むのが意外と可愛かったりします。吹き替えはご存知水戸黄門の佐野浅夫さん。祝砲の挽歌では硬派のマクグーハン、今回は軟派?なマクグーハンでしたが上手いです。でもホンモノのマクグーハンの声はかなり違うらしいですが、私は大満足です、はい。さて「謎の行商人」スタインメッツという老人が出てきます。これはいわゆる二重スパイの片割れ。ブレナーと大いに関係がありますが、ここで書いてしまうとネタばれしてしまうので止めておきます。この作品、コロンボ組勢ぞろいが見られるのも嬉しいです。クレイマー刑事のブルース・カービイー、デフォンテ社長役のヴィト・スコッティ、クラブ・シンドバットのマスター役のヴァル・アヴェリー。御馴染みの皆さんが出てきて本当に楽しいのです。ラストのコロンボとブレナーの会話が今もって謎でわかったような、わからないような。そしてブレナーのあっけない自白も不思議なんですよね・・・。


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posted by まほ at 22:35| Comment(0) | 第32回 仮面の男 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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