2006年01月09日

第20回 第三の終章

サード・シーズン

刑事コロンボ

第三の終章

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日本放送 74年12月

脚本・・・ピーター・S・フィッシャー
監督・・・ロバート・バトラー
ゲスト・・・ジャック・キャシディ


今回の親戚

バレーで板金屋をやっているカミサンのいとこ


ストーリー

出版社社長のライリー・グリーンリーフ(ジャック・キャシディ)は人気作家マロリーに売ることだけが目的の低俗な小説を書くことを強要していました。いや気がさしたマロリーは契約更新を拒否して本当に書きたい小説を書くために新たにニール出版社と契約したい、とグリーンリーフに告げます。当然グリーンリーフは怒り、密かにマロリーの殺害を計画します。彼はマロリーに多額の保険をかけており、さらに現在マロリーが執筆中の「サイゴンへ60マイル」をも自分の物にしようとしていました。グリーンリーフはベトナム戦争帰りの爆弾マニア、エディにマロリーの殺人を依頼します。そして自分は犯行時間には、まったく別の遠く離れたバーで泥酔し完全なアリバイを作っていました。
エディはマロリーの部屋に侵入し指示道りマロリーを射殺。現場にグリーンリーフの指紋のついた凶器とマロリーの部屋の鍵を残して立ち去りました。マロリーの遺体が発見され、コロンボが登場。凶器の銃からグリーンリーフを疑いますが、アリバイが完璧にあります。その後、グリーンリーフはエディを犯人に仕立てるためにエディを薬で眠らせたあと、部屋を爆破して殺害。エディのタイプライターで「サイゴンへ60マイル」のあらすじを打って、それを持ち帰ります。マロリーがニール出版社へ届ける口述テープを密かに聞いていたグリーンリーフは、作品の内容を全て知っていました。そしてコロンボに言います。「これは9ヶ月前にエディが持ってきた物で、そのアイディアをマロリーに教えた。それをエディが恨んでいたんだ」と。しかし、そのあらすじの最後には決定的な違いがありました。それはエディには絶対に考えつかない内容でした・・・。

感想

この、第三の終章は出だしからビックリします。いつもは淡々と始まることが多い「刑事コロンボ」なのですが、今回はいきなり爆弾が派手に爆発するシーンから始まるのです。そして話がちょっと複雑で一度見ただけではわからないかも知れません。しかし、しかし何回も見るとピーター・S・フィッシャーの脚本が完璧に計算されていて、かなり良く出来のミステリーなのです。2時間バージョンで作られていたら、もっと良かったのに。とにかく内容てんこ盛りで、画面を分割して色々なことを同時進行で見せなければならないほど。それが新鮮だったとも言えますが。それはともかく私的にはジャック・キャシディさんの2度目のご登場はとても嬉しかった!なんだか役柄がファースト・シーズンの、構想の死角と似ていなくもないですが、こうゆう役がバッチリ決まるのはキャシディさんしかいません。今回も前回同様、極悪人で、エディに殺人依頼をしたりして、その上エディも殺してしまいます。ジャック・キャシディはロバート・カルプと並んでコロンボの犯人役としてパーフェクトな俳優だ、とピーター・フォーク自身も語っていたそうです。そしてもちろんキャシディさんの吹き替えは田口計さん。これまた完璧です。ベトナム帰りの爆弾マニアのエディ(ジョン・チャンドラー)役の吹き替えは橋爪功さん!橋爪さんは小池朝雄さんの劇団の後輩だそうで、そんな縁で吹き替えを担当されたのかも。知らなかったんですが橋爪さん上手いです、吹き替え!さて、このエピソードでもコロンボさんはチリを食べるんですが、場所はバーニーの店じゃなくて、なんと高級レストラン。無理をいって作ってもらったチリは6ドルというお値段!74年当時の6ドルがいかに高いか計算すると・・・わかりますよね(笑)今回、こんなに凝った作りのお話の中で、いわゆる楽屋オチといわれるジョークが出てきます。「サイゴンへ60マイル」はユニバーサルで映画化が決まり、主演はロック・ハドソン。ユニバーサルは刑事コロンボの制作会社なのです(笑)

posted by まほ at 09:50| Comment(5) | 第20回 第三の終章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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