2006年01月02日

第19回 意識の下の映像

サード・シーズン

刑事コロンボ

意識の下の映像

DOUBLE EXPOSURE


21.jpg


日本放送 74年8月

脚本・・・スティーブン・J・キャネル
監督・・・リチャード・クワイン
ゲスト・・・ロバート・カルプ



今回の親戚

不動産で大当たりした伯父(叔父かも)


ストーリー

ドクター・バート・ケプル(ロバート・カルプ)は意識調査の専門家で人の動きや意識を調べて、それを効果的に宣伝活動に利用する会社を経営していました。一方で、会社のキャンペーンガールのタニア・ベイカー嬢と組んで男性クライアントを誘惑して密会の写真を撮り、それをネタに脅迫するということも行っていました。
ケプルにCM制作を依頼してきたノリスも同じ手口で脅迫されていましたが、ノリスは屈せず全てを暴露し、ケプルと手を切ろうとします。追い込まれたケプルは口封じのためにノリス殺害を計画します。ある晩ケプルの会社の試写室でノリスの依頼で制作したフィルムが上映されることになります。ケプル、ノリスと重役数人が集まると用意された軽い食事をとってから試写が始まりました。ケプルはナレーションをするからと言って上映中ステージ横のカーテンの陰に姿を消します。しかし、そのナレーションはテープレコーダーに吹き込まれたものでした。ほどなくノリスは喉の渇きを訴え通路に水を飲みに出て行きます。するとそこにはケプルが待っていてノリスは射殺されてしまいます。
何事もなかったようにステージに戻ったケプル。試写が終わって通路に出た重役たちがノリスが死んでいるのを発見して大騒ぎになります。そこに現れたコロンボ。犯人はノリスが水を飲みに試写室を出ることを正確に知っていた人物であると指摘し、ナレーションの声は聞こえていたものの実際は誰にも見られていなかったケプルを疑いだします。しかし犯人はどうやってノリスが出てくるのがわかったのか・・・。コロンボはケプルの著書を読んで「潜在意識のカット」を使ったのではないかと思います。上映していたフィルムの中に「潜在意識に訴えるカット」(この場合は飲み物の写真)が入っていたとすれば試写の前に塩辛いキャビアを食べたノリスが水を飲みたくなるのでは?と考えたのです。しかし凶器がまったく発見されません。それを発見しなくては。知恵を絞ったコロンボはケプルの使ったトリックを、自分でもやってみることにします。はたして上手くいくのか、まったくの見込み違いか。このトリックに賭けたコロンボはケプルにフィルムを見せるのですが・・・。

感想

ゲストのロバート・カルプはファースト・シーズンの、指輪の爪あと、セカンド・シーズンの、アリバイのダイヤル、に出演し今回のエピソードでなんと3度目のご登場となる俳優さん。この3回というのはコロンボシリーズの中でも最も多いのです。このロバート・カルプさんは見かけは、なかなかのもんで身のこなしもスピーディでスマート。TVドラマの「アイ・スパイ」という番組で秘密諜報員をやっていた人なのだ!私生活でもガンマニアだそうで、今回の殺人もまるでプロのようなガンさばきを披露してくれます。そうゆう人と野暮天なコロンボさんとの対決が面白いので、カルプさん3回もゲストで呼ばれたんでしょうね(笑)
さて、私はこの作品は大好きなんです。カルプさんが出てるからというのもありますが「潜在意識のカット」というやつにすごく驚かされたんです!今は禁止されているそうですが、こんなのが巷にあふれていたら、おっかなくって仕方がない(笑)まさにトリビアです。人間の潜在意識って不思議なものだな、と感心してしまいました。そして、この脚本を書いたスティーブン・J・キャネルという人は、この意識の下の映像が最初で最後の脚本なんですが、なんと大のコロンボファンだったそうです。書きたい、書きたいと思いながら忙しくてなかなか書けずに偶然にも脚本家組合のストライキがあって時間が出来たことから、この作品を書いたとか。だからというわけではないですが脚本家の「コロンボ観」みたいなものがかなり明確に出ています。まず、コロンボがしつこくつきまとってインテリの犯人との会話を楽しみ、最後には犯人の使ったトリックをコロンボも実行する、という極め付きの「刑事コロンボ」らしさ全開!細かいところまで計算されていてファンなら喜ぶこと請け合いのエピソードに仕上がっているのです。男性の皆さん、問題のタニア・ベイカーという美女は名前が出てくるだけで、ご本人はまったく登場していません、念のため(笑)

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posted by まほ at 09:55| Comment(8) | 第19回 意識の下の映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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