2005年11月04日

第12回 偶像のレクイエム

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セカンド・シーズン

刑事コロンボ
偶像のレクイエムREQUIEM FOR A FALLING STAR


日本放送 73年8月

脚本・・・ジャクソン・ギリス
監督・・・リチャード・クワイン
ゲスト・・・アン・バクスター



今回の親戚
Tクラブのバンドでバグパイプを吹いているおじさん
カミサンの留守に電話に出る義弟のジョージ


ストーリー
かつての映画スター、ノーラ(アン・バクスター)は今はTV界に転進。時々ドラマなどに出演して、かろうじて女優として生き残っていました。撮影所のオーナーだった夫は13年前に事故で死亡しており彼の残したスタジオ内の邸宅でノーラは暮らしていました。
ある日ノーラは秘書のジーンがコラムニストのジェリー・パークスと婚約したことを知りショックを受けます。このパークスは芸能界のゴシップばかりを書く男で、ノーラが以前、帳簿をごまかして多額の損失をスタジオ経営する会社側に押し付けたことも知っていました。それをネタに脅迫されたノーラは殺人を計画し、すばやく実行します。
その晩、パークスが新刊本のサイン会を行っているのを知ったノーラは彼の自宅まで行き、ガレージにガソリンをまいてパークスが帰ってくるのを待ち、彼の車が戻るのを確かめると火をつけます。車は爆発して燃えつき死体が発見されますが、それはパークスではなく秘書のジーンでした。
コロンボは犯人がパークスを狙ったものとして捜査し、ノーラを疑うようになっていましたが、例の多額の損失を出した問題はすでにオーナー側は知っており、ノーラにはパークスを殺害する動機がないことになってしまいます。
いつものようにマメにスタジオに通いつめていたコロンボは、たまたまノーラ宅のTVで彼女が出ている映画を見ていて、その中で男装しているノーラの姿を発見します。壁にかかっているノーラと夫の写真を見てピンときたコロンボは、この殺人事件はパークスではなく最初からジーンを狙ったのではないか、と思うようになります。でも動機がはっきりしない。ノーラの秘密は何なのか。金に困っているのに、この家を絶対に売りたがらないのはナゼなのか、ギリギリのところに賭けるコロンボでしたが・・・。

感想
アン・バクスターという女優さんは名作「イヴの総て」に出ていた人で、まさに往年の大スターです。今回のコロンボでも映画と同じキャラクターを演じているのが、とにかく一番の見所。そして、かつての大スターがTVに転進して地道に活動しているというのもアン・バクスター自身の現在とシンクロしているのですから、実に思い切った作品です。演じるほうの説得力が違う!見るほうも「う〜ん」とうなってしまい、妙に感動!(笑)ノーラに嫌われていてゴシップコラムを書くのが好きなパークス役はメル・ファーラー。吹き替えは小山田宗徳さん。小山田さんはパトリック・マクグーハンの吹き替えで有名な方。うんと2枚目路線の声なので、メル・ファーラーは合ってます。彼はオードリー・ヘップバーンのダンナさんだったそうで実生活では彼自身がゴシップメーカーとして有名だったらしい(笑)
今回はコロンボさん、大ファンのノーラ・チャンドラーという女優さんに会えて大喜び。わざわざカミサンに電話したりして大騒ぎでした。結局、電話に出たのは義弟のジョージでしたけど。彼女と2人でプジョーに乗るシーンもあってとても楽しそうでした。ビックリな事実なんですがハリウッドの有名な衣装デザイナーのイディス・ヘッドさんが特別出演している!ノーラがコロンボにネクタイをプレゼントするシーンで、ひょっこり出てきます。彼女のデスクには本物のオスカー像がいっぱい。さて、今回のエピソードは女性の犯人でしたが、これからのシリーズに向けての「女性犯人物」のさきがけと言える良い出来の作品だと思います。
以前にも、女性が犯人の作品がありました。パイロット版の、死者の身代金と、ファースト・シーズンの、もうひとつの鍵です。それらとは違って今回の犯人とコロンボの対決は、いわゆる今後の「定番」になっていく記念すべきエピソードでした。犯人の美女と、ムサいおじさんコロンボとの取り合わせが面白いことは確かです。ちなみに、この作品はユニバーサル・スタジオそのものが撮影現場だったそうで有名な場所が、あちこち出てくるとか。まさに本物だったんですよね〜!

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posted by まほ at 10:20| Comment(3) | 第12回 偶像のレクイエム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
●1月3日に放送された「古畑任三郎・今、甦る死」では、過去の殺人を隠蔽するための殺人というのが出てきて、「偶像のレクイエム」に近い内容だなと思ってみていました。

●ジョーズのセットとか出てきますね。ロスで実際に見ました。

●「今後の定番」というのはどういうことを指しているのでしょうか?
Posted by コロンビー at 2006年01月05日 13:39
コロンビーさん、こんばんは。
古畑任三郎は私も見ました。水の出ない噴水と発掘記念碑の設定が似ていると思いました。
以前の死者の身代金、もうひとつの鍵の犯人の女性は、私的にはどちらも同情の余地がないという感じがしたのですが、それとくらべてノーラの場合は、たとえわずかでも同情できるところがあったような気がします。これ以後の作品で女性が犯人のときには、そうゆうパターン&美女が多いと思ったので、あえて定番とした次第です。
Posted by まほ at 2006年01月05日 20:47
なるほど、同情できるかどうか、確かにそれはありますね。「忘れられたスター」はその極みかな。

そうそう、書き忘れましたが、噴水とそれを掘り返されるとまずいという設定も似ていましたね。三谷氏はこういうパロディーチックなのが巧いと思いました。
Posted by コロンビー at 2006年01月06日 13:04
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