2007年12月11日

第40回 美食の報酬

セブンス・シーズン

刑事コロンボ

美食の報酬

MURDER UNDER GLASS


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日本放送 78年5月

脚本・・・ロバート・バン・スコヤック
監督・・・ジョナサン・デミ
ゲスト・・・ルイ・ジュールダン



今回のカミサン

せっかくのパーティを夜学の試験でキャンセル!



ストーリー

有名な料理評論家のポール・ジェラード(ルイ・ジュールダン)はTVや雑誌などでレストランの批評をしていました。そこで美味しいと宣伝することと引き換えにして、何軒かのレストランから「レストラン振興協会」名義の隠し口座に大金を振り込ませていました。イタリア料理店のシェフ、ビットリオ・ロッシは、そんな勝手な取り決めを破棄したうえポールのやり方を世間に暴露する事を心に決め、定休日の晩にポールを店に呼び出して話をつけようとしていました。約束どうり店に来たポールは怒り狂うビットリオを見て驚き、出された食事に少し手をつけただけで帰ってしまいました。
一人になったビットリオはワインの栓を開けグラスに注ぎ、それを一口飲むと突然苦しみだします。
甥のマリオが見ている前でビットリオは死んでしまいました。シェフのアルバートの証言などからビットリオが自殺することは考えられません。しかし死ぬ直前にポールと会っていたことがわかって捜査を開始するコロンボ。すぐにポールを現場に呼び出しますが食事を共にした相手が死んでいるのにポールは心配する様子もなく病院に行ったという話しもしない。これは明らかにビットリオを狙った殺人事件だと確信したコロンボは犯人はポールではないかと疑いはじめます。レストラン振興協会のことも突き止めたコロンボは、ここの金を自由に引き出せる謎の女性デマイロ夫人について興味を持ちポールの秘書のイブ・プラマーにカマをかけると彼女はデマイロは自分だとあっけなく白状します。
ポールの批評を恐れ、彼を憎んでいたビットリオ。レストラン振興協会への献金も拒否されたポールがビットリオを殺したに違いない。でも誰もいないレストランで誰がビットリオを殺すことができたのか。コロンボは「カートリッジ式のワインの栓ぬき」に注目して、その針先に毒物が注入されたと判断。しかも、それはフグの猛毒であることも突き止めました。しかし肝心の証拠がない。証拠がなければポールを逮捕することはできません。それを知っていて、コロンボのことが気になるポールはある日コロンボを事件現場のレストランに呼んで2人で料理をしようと誘うのでした。得意の料理を披露しワインを飲もうとするポールとコロンボ。コロンボはポールの持っていたワイングラスを取り上げて「あなたがすり替えたワインの栓ぬきに毒が仕込んであったんですよ、そしてこれが証拠です!」と言ってポールを驚かせるのです。実はコロンボのグラスに毒入りワインが入っていると思っていたのに知らない間に、それらはすり替えられていました。
観念したポールはコロンボは作った料理を一口食べ「あなたは料理人になるべきでした・・・」とつぶやくのでした。


感想

セブンス・シーズンは今までのシリーズとは趣が違うような気がします。特にこの、美食の報酬はそう。犯人はわかっているものの殺人動機が弱いような気がするし、犯人の生活が今ひとつわからないんです。第一みんなから大金を集めて何に使っていたのかが謎なんですよね。そしてこれまたコロンボシリーズ初の「毒殺」っていうのにも驚きました。ちょっと卑怯じゃないですか、毒殺って。今回のお話でもビットリオがワインを飲まなければ事件にならなかったわけだし。そのへんも完全犯罪とは言えませんでも、そんなもろもろのことは置いといても、このエピソードは文句なしに面白いんですよね!
まずゲストのポール役のルイ・ジュールダンがすごく良いんです!若い頃はめちゃくちゃ二枚目俳優でこの撮影当時は50代後半だったと思いますが、まだまだイケてますし〜(笑)フランス生まれの彼はとってもエレガントです。そして目がイイ!ちょっとアブナイ感じがイイんです!毒殺が似合う顔かも。吹き替えもベテランの金内吉男さんでピッタリでした。脇を固める人達も良くてシェフのアルバートはコロンボさんに美味しい料理をこれでもかってくらい作ってくれます。吹き替えは「バカボンのパパ」雨森雅司さん。ビットリオの吹き替えは藤岡重慶さんで、これもまたピッタリ。甥のマリオも好青年でイタリア語しかしゃべれません。吹き替えの徳丸完さんは全編イタリア語!イタリア系のコロンボさんこのマリオくんがお気に入り。彼と話す時はコロンボさんもイタリア語でした。小池さんたいへんそう!そしてそして、この作品の監督がジョナサン・デミで、のちに映画「羊たちの沈黙」でアカデミー賞を受賞します。コロンボ組の出世頭ってとこでしょうか?ポールさんの友達で日本人の「ケンジ・オズ」という人が出てくるんですが、それがなんとマコ岩松さん。映画「砲艦サンパブロ」でお馴染みです。彼とコロンボさんがポールさんの家で「ふぐさし」を食べるシーンがあって事件の解決につながる!なぜかコロンボさんは、そこに来ていた奥ゆかしい芸者さんが気にいったらしいです。これが日本人が見るとあれ?って思っちゃうんだけどなぁ〜。そんな趣味のコロンボさんは、なんとポールさんの秘書役ジェラ・デニス嬢とプライベートでお知り合いになっていました。77年の12月ピーター・フォークとシェラ・デニス嬢は本当に結婚しているんですよね!ピーター・フォークさんと結婚した彼女ってホンモノのカミサンになってしまったわけです。シェラ・デニス嬢はけっこう派手目の美女なんですがまさか、こうゆう趣味だとは正直思わなかったわ(笑)ちなみにピーターさんの結婚は2度目だそうで28年たった今も幸せにくらしているようです。めでたし、めでたし。で、とにかく今回の作品には美味しそうな料理がたくさ〜ん出てきます。イタリアン、中華、フレンチ、日本料理、ケーキまで!ラストのポールさんとコロンボさんが料理対決するところも見ものです。「牛肉の炒め焼き」という料理を作るコロンボさんはカッコイイです。刑事には見えなくて、シェフに見えます(笑)このシーン、ルイ・ジュールダンVSピーター・フォークの火花ちる演技がすごいんです。まさにブラボーです!美味しい料理をたらふく食べて、美しい妻をもらったコロンボ(ピーター・フォーク)さんにとってこの、美食の報酬は忘れられない作品になったに違いありません。

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posted by まほ at 17:34| Comment(0) | 第40回 美食の報酬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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