2007年01月03日

第29回 5時30分の目撃者

フォース・シーズン

刑事コロンボ

5時30分の目撃者

A DEADLY STATE OF MIND



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日本放送 76年12月

脚本・・・ピーター・S・フィッシャー
監督・・・ハーベイ・ハート
ゲスト・・・ジョージ・ハミルトン


*


ストーリー

精神科医のマーク・コリアー(ジョージ・ハミルトン)は催眠療法の本を執筆していました。
コリアーは彼の患者でその本のモデルになっている人妻ナディアと深い仲になっていました。
ナディアと密会するために彼女の別荘を訪れたコリアーは運悪く夫のカールと鉢合わせして怒ったカールに患者と関係していることや催眠療法のために薬を使っていることなどを暴露してやると脅されます。逆上したカールは妻とコリアーに襲いかかり、とっさにコリアーは暖炉の火かき棒でカールの後頭部を殴打し殺害してしまいます。
コリアーは二人組の強盗が押し入ってカールを殺したという筋書きをナディアに信じ込ませて自分はアリバイ作りのために車で帰ろうとしたその時、門のところで散歩中の男性に出くわし危うくひきそうになります。しかし相手が盲導犬を連れた盲人だったので、気にとめることもありませんでした。ほどなく捜査が始まりコロンボもクレーマー刑事らと別荘に向かいます。
強盗事件について証言するナディアでしたが、聞けば聞くほど矛盾だらけに思えたコロンボは主治医のコリアーにも助言を求めます。コリアーはナディアを嘘発見器にかけるように言って自分は次の策を講じます。カール殺しの罪をナディアになすりつけたいコリアーは催眠術を使いナディアがコリアーからの電話がきっかけで「プールで泳ぐ」ように指示しておきます。
夜、コリアーの家では友人を招いてパーティーが行われていました。そこに現れたコロンボ。
犯行現場で発見したライターの石とタイヤの跡からコリアーを疑っていたコロンボは10時にコリアーがどこかへ電話するのを見ます。その相手はもちろんナディアでした。彼女は受話器を置くと服を脱いでキレイにたたみ5階のバルコニーから下のプールへと「飛んだ」のでした。
ナディアの死体が発見され服を着ていないのを見たコロンボは、これは夫殺しを後悔した自殺ではなくただ「プールに飛び込んだ」だけなのではないか?と思うようになり検死の結果ナディアの身体からアモバルビタールという薬が発見された事実を考えるとコリアーが催眠療法を悪用して彼女を殺したという疑惑が浮かび上がってきました。そしてクレイマー刑事が事件当日ナディアの別荘からコリアーが出てくるのを「5時30分に見た」という目撃者を発見します。
別荘に呼び出されたコリアーはソファに座るサングラスの男を一目見ただけで盲人だと断定します。
しかしその男はすらすらと雑誌を読んでしまうのです。彼は目が見えるのか?あの日出合った男は盲人ではなかったのか?困惑するコリアーの前に、もう一人盲導犬を連れた例の男が現れるのです。
コリアーが見たのは、こちらの男だったのです。事件の日にはっきりと見ていないかぎり目撃者が盲人だと言い切れるはずはない!そう主張するコロンボ。そう、目撃者とはコリアーだったのです。

感想

この、5時30分の目撃者はフォース・シーズン最後のエピソード。初めて見た時は感動しました。
いえ、何回見てもラストはぞくぞくします。脚本、監督、ラストのトリックなど、どれを取っても強力です。ゲストのジョージ・ハミルトンは当時まだ36歳の若さでやり手の精神科医でモテモテプレイボーイ、ファッションもイケてるという、まさにコロンボさんとは正反対のキャラクター。
自分の患者とイイ仲になるのはお手のものでボーデン博士という同僚の女性にも手を出しています。
その上ナディアとの関係も新刊の本の題材にするという抜け目のなさです。そんな彼は愛人の夫を殺害してしまうのですが、これはたぶん計画的ではなかったんでしょう。自分の地位を守るために仕方なくという感じでした。が、愛人のナディアも殺してしまうのは、ちょっとどうかと思います。
コリアー先生、かなりな悪党ぶりですよね。ご存知コリアー役のジョージ・ハミルトンは実際にもプレイボーイさんで有名な方です。映画「ドラキュラ都へ行く」などにもご出演。ご婦人たちには絶大なる人気があるもようです。吹き替えは小林勝彦さん。彼は時代劇で悪役ばかりの俳優さん。
今でもご活躍で悪代官などがお得意です。あまり吹き替えはされないようで映画「白と黒のナイフ」のジェフ・ブリッジスなどでしかお目にかかれません。声カッコイイのに残念です。
精神的にもろいファザコンのナディア役の彼女はレスリー・アン・ウォーレン。66年から73年のTVドラマ「スパイ大作戦」に出ていた女優さん。信頼していた主治医に殺されるというのはイヤだ絶対にイヤだわ〜。さて、祝砲の挽歌に続いてご登場のクレイマー刑事!コロンボさんとのやりとりも板についてきて良いコンビ。のんきでヤル気があまり感じられないのが欠点なんですが(笑)最後のトリックはコロンボさんらしいやり方です。強引といえば強引でツッこまれると困るかも〜!
しかし犯人が自白をしない以上は、ああゆうのもアリなんですよね。コロンボ流では・・・。
さて、このフォース・シーズンでピーター・フォークさんは2度目のエミー賞主演男優賞をゲットしもう国民的アイドル!な立場でした。まさに刑事コロンボを演じるために生まれてきたような人です。


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posted by まほ at 10:01| Comment(0) | 第29回 5時30分の目撃者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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