2005年09月29日

第8回 黒のエチュード

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セカンド・シーズン
刑事コロンボ
黒のエチュード
ETUDE IN BLACK


日本放送 73年9月

脚本・・・スティーブン・ボチコ
監督・・・ニコラス・コラサント
ゲスト・・・ジョン・カサヴェテス



今回の親戚
コロンボの奥さんが犯人のファン!

ストーリー
南カリフォルニア交響楽団の指揮者アレックス・ベネディクト(ジョン・カサヴェテス)は楽団のピアニストのジェニファーと不倫関係にありました。彼女はアレックスに妻のジャニスと離婚するように迫ります。ジャニスの母は楽団の会長をしており、ジェニファーとの不倫がバレてジャニスと離婚することになればアレックスは追放され地位も名誉も失うことになってしまいます。そこでアレックスはジェニファーの殺害を計画。コンサートの当日、楽屋にこもっていると思わせて、こっそり抜け出した彼はジェニファーの家でピアノを弾いていた彼女の後頭部を殴って気絶させ、キッチンのガス栓を開いて自殺に見せかけるように偽装工作します。あらかじめタイプしておいた遺書も残しておきました。
コンサート終えたアレックスはジェニファーの自殺を知らされて彼女の家に行きますが、そこには捜査に来たコロンボ警部の姿が。犯行時にピアノの下に落としたカーネーションを素早く拾ってタキシードの襟につけたアレックスをコロンボは見逃しませんでした。このカーネーションはアレックスがコンサートの時に必ず見につけるものでした。
被害者のジェニファーの自殺に疑問を持ったコロンボは隣の家に住んでいる女の子オードリーの証言から恋愛関係のもつれではないかと確信し、楽団の若いトランペット奏者、そしてアレックスも怪しいのではないかと疑うようになります。ある日、動物病院のTVで事件当日のコンサートが再放送されているのを見たコロンボはアレックスの胸にカーネーションがないことに気づきます。しかし確かに現場で彼はカーネーションをつけていた。そこでコロンボはアレックスと妻ジャニスを呼び出し、カーネーションについて質問しますが、妻の答えは意外なものでした・・・。

感想
刑事コロンボのファースト・シーズンはパイルD−3の壁をもって終了となりました。7つのエピソードが放送され好評だったにもかかわらず、もう刑事コロンボはお終いなんて噂もあったそうです(笑)しかし、そんなことはなく約半年後には目出たくセカンド・シーズンの放送が開始になりました。注目のセカンド・シーズン第1弾が、この黒のエチュードです。この黒のエチュードは90分版と120分版の両方作られた唯一の作品だそうでNHKでは90分版が放送されましたが、後に日テレで放送されたのは120分版のほうでした。吹き替えも違っていて90分版のアレックス役は長谷川哲夫さん。120分版は阪脩さんです。
特に本作品はアレックス役のジョン・カサヴェテスとピーター・フォークが大の親友であることで実現したエピソードとして有名です。ストーリーはシンプルでストレートですが犯人とコロンボの駆け引きや楽しい会話?!のシーンが多くありファンには嬉しい限りです。このジョン・カサヴェテスは本業は監督さんで奥さんはジーナ・ローランズ。グロリアなどの映画で知られています。
そして、この作品でついにコロンボの愛犬が登場します!愛車プジョーと並ぶコロンボの相棒の犬はバセットハウンドで名前は「ドッグ」。池で溺れかけていた所をコロンボが助けたらしいのですが、この犬見るからに運動神経がなさそうです(笑)でも何故かなんとなく可愛いのです(爆)
そうそう、コロンボがピアノを弾くシーンもありますが、それは見てのお楽しみ。でもこの作品の成功はやはりアレックス役のジョン・カサヴェテスにつきるでしょう。タクトを振るシーンはカッコイイし、最後のシーンでは「それでは皆さん、チャオ!」と言って去って行くのですから。ヨン様に負けないくらいオバサマたちを虜にしそうです。
まずは好調にスタートしたセカンド・シーズン。葉巻、車、犬とコロンボのスタイルも確立されて、ますます面白くなってきました。
posted by まほ at 08:51| Comment(10) | 第8回 黒のエチュード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月27日

第7回 パイルD−3の壁

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ファースト・シーズン

刑事コロンボ
パイルD−3の壁
BLUEPRINT FOR MURDER



日本放送 73年2月

脚本・・・スティーブン・ボチコ
監督・・・ピーター・フォーク
ゲスト・・・パトリック・オニール



今回の親戚
義理の兄は二流の弁護士。手堅い人で親類中の誇り

ストーリー
建築家エリオット・マーカム(パトリック・オニール)は実業家のウイリアムソンの夫人、ジェニファーの出資により壮大な住宅都市プロジェクト「ウイリアムソン・シティ」の計画に取り組んでいました。しかし当のウイリアムソンは、それには反対しており工事現場に現れるとマーカムを罵倒し援助の打ち切りを持ち出します。その日マーカムはウイリアムソンの牧場で彼を待ち伏せて殺害し、馬小屋の中に隠しておきました。数日後ウイリアムソンの前妻のゴールディから警察に連絡があり「夫が失踪した」と騒ぎはじめます。仕方なくコロンボ警部の捜査開始となりますが、現ウイリアムソン夫人のジェニファーはまったく気にする様子もありません。ウイリアムソンが行方不明の場合は、その死が確認されなければジェニファーは夫の財産を自由に使うことができるのでマーカムにとっては、まことに好都合です。そんな時ウイリアムソンの車が空港で発見されましたが彼は見つからず、心臓の病気で予約を入れていた医者にも現れないということがわかりコロンボはマーカムがウイリアムソンを殺害していることを確信します。
マーカムは工事現場で仕事をしているので、その基礎工事のコンクリートを打つ段階で、そっと死体を埋めてかくしてしまえば自分の犯罪は永遠に闇に葬られるし、この「ウイリアムソン・シティ」も無事完成する、マーカムの計画にピンときたコロンボは、すでに工事の終わったパイルーD3を掘り出すことにするのですが、そこから過酷な戦いが始まってしまいます。

感想
この作品の監督は、なんとピーター・フォーク自身です!彼はシリーズ中、ぜひとも1本監督したかったそうです。この時点では刑事コロンボ・シリーズに続きがあるのかどうかは誰にもわからなかったそうですが、とにかく悔いを残さないような仕事をしたかったんでしょう。関係者側はちょっと意地悪をして、わざと手間のかかる脚本をまかせたらしくピーターの苦労は大変だったようです。なにしろ舞台が工事現場。実際に行われている作業などの騒音が激しくて段取りや、現場のエキストラなどの問題も山積みだったそうですがピーターはほとんど完璧にこなしたとか!スピルバーグ監督にアドバイスをしてもらったという話もあります(笑)
しかし、これ以降、自分で監督した作品は一つもないそうで、いかにハードだったかがわかります。そんな事情で彼のコロンボとしての演技がイマイチだったなどと言う意見もあるそうですが、この作品、私は好きなんです。ゲストのパトリック・オニールがハマリ役です。吹き替えが川辺久造さんなのも嬉しいです。川辺さんは時代劇の悪役でお馴染みですが吹き替えされているのはめずらしいです。ちなみにコロンボの犯人役の吹き替えは悪役の俳優さんがやたらと多く、いわゆる声優さんじゃない方もけっこういます。悪役は悪役で、というNHKならではの配役はナイスです。それからウイリアムソンを演じたフォレスト・タッカーも大物っぽい感じも良かったです。なにしろウイリアムソンは競走馬のオーナーでもありまして自分の牧場で調教させるような大金持ちなのです。ウエスタンハットをかぶり音楽はカントリー&ウエスタンのマニアという役どころでした。
コロンボがウイリアムソンの前妻ゴールディと仲良くなるところはピーター・フォークのお気に入りだったかも。チュウされちゃったり着替えに立ち会ったりと美味しいシーンが多かった気がします(笑)そして、この作品の最後にコロンボが葉巻を投げ捨てるのですが、これは見事なエンディングです。もしかしたら刑事コロンボは、これで終わってしまうかもとピーター・フォークは思っていたのでしょうか?しかし、そんな不安をよそに「刑事コロンボ」は大ヒットドラマになっていたのです!

2005年09月23日

第6回 死の方程式

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ファースト・シーズン

刑事コロンボ
死の方程式 SHORT FUSE


脚本・・・ジャクソン・ギリス
監督・・・エドワード・M・エイブロムス
ゲスト・・・ロディ・マクドウォール

日本放送 73年3月



今回の親戚
カメラに凝ってるカミさんの弟

ストーリー
科学者であり、弁護士の資格を持つスタンフォード化学工業の社長の息子ロジャー(ロディ・マクドウォール)は会社の金を使って遊びまわっていました。専務の肩書きをいいことに仕事もせず、ギャンブル、ドラッグなど悪さを繰り返していたのです。その上カメラ道楽もたいへんなものでした。ロジャーの父に代わって社長の座についた義理の叔父のバックナーは、そんなロジャーを快く思っていませんでした。悪事の数々をロジャーにつきつけ会社を追い出そうとしていたのです。それを知ったロジャーは叔父の殺害を計画。叔父の愛用の葉巻の箱に爆弾を仕掛けて、会議のため郊外の山荘に向かう車の中で確実に爆発するようにしておきました。それは簡単に成功して叔父と運転手の死体が見つかり刑事コロンボが捜査にかかります。殺人事件と決まったわけじゃありませんが、まぁ念のため。険しい山の中で見つかった車は黒こげで、これは何か爆発物が仕掛けられたのではないか、とコロンボはロジャーを疑い始めます。と、ここでコロンボの得意技が出てきます。どんなにしつこく捜査しても確かな証拠をつかむのが難しい場合、よくやる手なんですが。一件落着したと思って、自分が社長におさまったロジャーを呼び出し副社長のローガンとともにバックナーの山荘に向かうため、コロンボら3人はロープウエイに乗り込みます。足がすくんで目まいがしそうな高さのロープウエイの中で葉巻の箱を取り出し「これが無傷で見つかったんですよ、やはりあれは事故だったんですよねぇ〜」などど話始めます。ヤバイ、爆発すると思ったロジャーは、うろたえ狭いロープウエイの中で気も狂わんばかりです。しかし、これがワナ。その箱はコロンボが用意したやつでした。それを悟ったロジャーは「あんた、なかなかやるね・・・」と言ってしまうのでした。

感想
この作品、ちょっと評価が低いかも知れません。撮影当時、時間がなく、かなりの悪条件のもとで制作されたそうです。でも私はそれほど悪いエピソードとは思いません。ゲスト・スターが、けっこう豪華なのも嬉しいんですよね。
なんたってロディ・マクドウォールが出ているんですから。彼はあの「猿の惑星」でコーネリアスを演じていた役者さんなんです。彼の素顔が見られるだけでも良いじゃありませんか。吹き替えは野沢那智さんで、アラン・ドロンの声のイメージからは遠くて、これはピッタリって感じではありませんでしたが、ひょうひょうとした感じと笑い声はバッチリだったですね。あともう一人叔父のバックナー役のジェイムズ・グレゴリーも「猿の惑星」でアーサス将軍をやっていたそうで、思わぬ所での共演となりました。「禁断の惑星」に出ていたアン・フランシス嬢も社長の秘書&ロジャーの恋人役で出ています。二人が夜遊びでクラブ?に行くんですが、そこの音楽がと〜てもナイスなので、お聞き漏らしのないように(笑)彼女、結局ロジャーにとっての都合のいい女だっただけなんですけどね。舞台が化学工場ということもあって、どこかの、だだっ広い工場で撮影されていて工場内をゴーカートみたいな車で移動するんですが、そんな何気ないシーンでロジャーとコロンボが交わすオシャベリが楽しいんです。コロンボいわく「自分は化学が不得意で一番出来たテストが43点」とか色々と(笑)とにかくラストのロープウエイのシーンは初めて見た時は、こっちもドキドキで、まんまとコロンボに騙されました。この結末はかなり面白いし評価されても良いと思います。インパクトがあって盛り上がるんですよね。私的には、この作品はかなりオススメしたいです、本当に。
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2005年09月20日

第5回 もう一つの鍵

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ファースト・シーズン

刑事コロンボ
もう一つの鍵
LADY IN WAITING


日本放送 72年12月

脚本・・・スティーブン・ボチコ
監督・・・ノーマン・ロイド
ゲスト・・・スーザン・クラーク



今回の親戚(?)
コロンボは家族のごってりいる家で育ったらしい。

ストーリー
ベス・チャドウィック(スーザン・クラーク)は大手広告代理店の社長をしている実の兄のブライスが長年、自分を監視し押さえつけてきたことが、おもしろくありませんでした。
ブライスの会社の社員ピーターとの結婚にも反対された彼女は兄の殺害を計画します。まず、ベスは兄のキーホルダーから玄関の鍵を抜き取っておき、玄関の外灯の電球を切れたままにしておきました。彼女は「夜になって兄が帰ってきた時に鍵がないことに気づいて外灯もついていなかったら仕方なく、ベスの部屋の窓をたたいて中に入れてもらおうとするだろう」と考えたのです。その時に泥棒と間違えて兄を射殺してしまったと言えば万事上手くいくに違いないと思っていました。ところが兄のブライスは玄関の植木鉢にスペアキーを隠していて、自分で鍵を開けてベスの部屋にやってきます。驚いたベスは、兄を射殺して死体を窓際まで運び、ガラスを割って偽装工作をします。ちょうどその頃、恋人のピーターが彼女の家を訪れて、銃声や警報装置のベルの音を聞いてしまいます。通報を受けてコロンボ刑事が捜査を始めますが、彼は玄関に残された新聞の最終版を見たときからベスを疑うようになります。やがて開かれた査問会での結論でベスは無罪になり、彼女は兄に代わって会社の社長の座につき、強引でワンマンな経営を始めようとしますが、恋人のピーターとの関係が壊れそうになってしまいます。コロンボはピーターに、あの事件の夜のことを正確に思い出してくれと言い、わずかな時間のズレを知ることになるのですが・・・。

感想
これはまず、犯人役のベスが完全に主役のドラマです。コロンボの犯人に要求される「エレガントな犯人像」からは遠いかもしれませんが、虐げられてきた?女性のやむおえない殺人事件とも考えられ、彼女の事件前と事件後の劇的な変化を見られるのが、とても面白いのです。
しかし舞台は豪邸で、出てくるのはお金持ちの家族、結婚に反対されて兄を殺すという短絡的な行為はやはり同情の余地はないかも。駆け落ちでも何でもやろうと思えば出来るはずですよね。そして彼女は兄に代わって自分が社長になり、嫌っていた兄のようなワンマンなヤツになってしまったりするんです。世間知らずのお嬢さんが取り返しのつかないことをしちゃった・・・。でもこれって、かなりステレオタイプの女性像が頭にあるみたいだなぁ。女性はみんなエキセントリックで仕事もまかせられない、そして身勝手で、なんて思っているんでしょ?(笑)まぁ、ベスさんの当時流行のファッションやヘアースタイルを見れるのは楽しいです。
それに、あのレスリー・ニールセンが恋人のピーター役で出てきます。この人、良い人に見えます。いつも笑顔で、結婚に反対されてる理由がわからないなぁ〜。
コロンボの奢りで2人でドライブスルーみたいな所でハンバーガーを頼むんだけど、ちらっと見て彼は食べない(笑)コロンボはパクパク食べてるシーンが私は好き。
可愛いワンチャンも登場するんですが、その子はヨークシャーテリアでベスさんのお母さんの犬。名前はエンリコ。なぜかコロンボにしつこくほえます。そのお母さんは捜査中のコロンボを新しい召使!と間違えてタクシーにお金を払わせて荷物持ちをさせます!これが大笑い!
今回は犯人とコロンボの対決もほとんどないし、最後はまたまた女性に優しいところを見せるコロンボさん。それはそれで見所はあります。最後にひとつだけ(笑)このドラマの監督さんはヒッチコック映画の「逃走迷路」で自由の女神から落ちる役だったノーマン・ロイドです。そういえば少しヒッチコック・タッチのカメラワークなどがあったような気がします。

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posted by まほ at 10:02| Comment(5) | TrackBack(1) | 第5回 もう一つの鍵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月15日

第4回 二枚のドガの絵

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刑事コロンボ ファースト・シーズン

二枚のドガの絵
SUITABLE FOR FRAMING

日本放送 72年10月

脚本・・・ジャクソン・ギリス
監督・・・ハイ・アバーバック
ゲスト・・・ロス・マーチン



今回の親戚
☆西部劇の大ファンのカミサンの親父(馬が好きらしい)

ストーリー
ある晩、有名な美術評論家ディル・キングストン(ロス・マーチン)は、お金持ちで絵画収集家として知られる叔父のマシューズ宅を訪れ、1人でピアノを弾いていたマシューズを射殺します。キングストンは死体に電気毛布をかけ部屋を荒らして泥棒のしわざに見せかけるために壁にかけてあった2枚のドガのパステル画を盗みます。このドガの絵は、叔父のマシューズ・コレクションと呼ばれる所有絵画の中でも高価な物でした。そこへ共犯者の画学生トレーシーが現れます。キングストンは彼女に頃合いを見計らって電気毛布を片付けて裏口から逃げるように指示し、その時に巡回してくるガードマンに銃声を聞かせるように言います。その間にキングストンは知り合いの画家のパーティに出席してアリバイ作りをしていました。トレーシーが2枚のドガを持って逃げた後、ガードマンがマシューズを発見し刑事コロンボの登場となります。膨大なマシューズ・コレクションを眺めているとキングストンがやって来て盗まれたのがドガの絵だということがわかり、コロンボは今夜の泥棒がなぜドガの絵を持ち去ったのか?これは素人の犯行ではなく絵画の知識のある者が犯人ではないのか?とキングストンを疑うようになります。
数日後、キングストンは密かにトレーシーと会ってドガの絵と拳銃を回収し、さらに彼女を殺害してしまいます。その晩遅く、自宅に帰ったキングストンはコロンボに会ってしまいますが、その時は何事もなくコロンボも素直に帰り、これで全て上手くいったとキングストンは安心します。
さて、マシューズにはエドナという先妻がおり遺言では遺産の絵画はエドナが相続するということでした。数週間前にその事を知っていたと言うキングストン。自分が疑われているのを知っている彼はエドナを犯人に仕立てようとして拳銃が彼女の自宅付近で見つかるようにしむけ最終的に彼女の家を家宅捜索させようとします。コロンボの目の前で盗まれたドガの絵がエドナの自宅で見つかり、キングストンは余裕でエドナを罵倒します。しかしコロンボにぬかりはありません。キングストンが犯人に違いない誰にもわからないような決定的な証拠があったのです、そのトリック、それは・・・。

感想
ファンの間でも傑作と言われている2枚のドガの絵。まず、ゲストのキングストン役のロス・マーチンが素晴らしいです。特に顔!コロンボの犯人の中でも最も「憎たらしい顔」なのです。その上、凶悪です。叔父さんを射殺し、共犯者の女性も殺してしまいます。彼女はキングストンを好きだったみたいで完全に利用されただけでした。彼の吹き替えが西沢利明さんで、これがまたピッタシ!西沢さんは時代劇の悪役として有名な俳優さんで、ちょっとキレた浪人や辻斬り大好きなお殿様役などが多いんですが細身でクールな感じが私は大好き!この憎たらしい犯人の声も上手かったです。マシューズの先妻役でキム・ハンターが出ていますが彼女は映画「猿の惑星」のジーラ博士をやっていた人です。今回のコロンボでは、もちろん素顔が見れます(笑)相変わらず、しつこくて地道な捜査をするコロンボは殺されたトレーシーの下宿を訪れて管理人のオバサンに色々話しを聞こうとするのですが、そんなことは知ったこっちゃないオバサンは、トレーシーと恋人の写真を見せてあげるからと言いつつ自分の身内の話で一人盛り上がってコロンボをウンザリさせます(笑)そうそう、画家のアトリエを訪ねてコロンボがヌードモデルにドギマギするところも面白かったですね。とにかく、この作品のラストは鳥肌モノです。まだご覧になっていない方のために秘密にしておきたいです。事件解決で、即エンディングになるのもカッコイイんですよね。聞くところによると、この2枚のドガの絵の脚本は「結末から先に作られた」と言われていますが、それってホント納得です!

from ちゃぶ通146
posted by まほ at 09:45| Comment(6) | TrackBack(7) | 第4回 二枚のドガの絵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月12日

第3回 ホリスター将軍のコレクション DEAD WEIGHT

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刑事コロンボ ファースト・シーズン

ホリスター将軍のコレクション 
DEAD WEIGHT

日本放送 72年9月

脚本・・・ジョン・T・デュガン
監督・・・ジャック・スマイト
ゲスト・・・エディ・アルバート



今回の親戚
☆いっぱしの釣り師のコロンボの兄
☆刑事と再婚して子供が6人いる姪のマリリン

ストーリー
海辺の邸宅に住んでいる退役軍人のホリスター将軍(エディ・アルバート)は今は建設会社を経営して海軍と取引していました。彼は軍の補給係のダットン大佐と組んで架空の経費を計上して密かに軍の金を横領していたのです。ところが、ある日いきなりダットンがホリスター邸を訪れて特別監査が行われることを報告します。不正が発覚するのを恐れたダットンは海外に逃亡しようとしますが、そんな弱腰のダットンに生きていられては危険だと判断したホリスターは、なんと自宅でダットンを射殺。
その一部始終を海上のボートから見ていたヘレンは警察に連絡します。そんないきさつで刑事コロンボが登場。
彼女の通報でコロンボはホリスター邸を訪れますが証拠は何もないのです。ホリスターは目撃者のヘレンをつきとめると、さかんに彼女との接触を試みてデート?を重ねてヘレンを味方にしようとします。その態度に騙された彼女は殺人事件の通報を否定するようになってしまいます。
しかし、やがてダットンの死体が海から上がり、凶器がホリスター将軍の愛用のコルト45だとわかると、コロンボがそこのところをしつこく追求します。ホリスターは「銃はなくした」と言い張りますがプライドが高く自分マニア?の将軍がかつての栄光の象徴であるお気に入りの銃をなくすはずがない・・・。ホリスターの銃、つまり凶器を探し出せば、この事件は解決すると思ったコロンボでしたが。さて、それは、いったいどこにあるのでしょうか?

感想
多くのコロンボ・ファンの間で、ちょっと評価の低いこの作品は確かに地味で物足りない感じがします。女の私としては犯人のホリスター将軍が目撃者のヘレンに近づいて自分の恋人にして事件をうやむやにしようとするところがイヤですね(笑)
第一ホリスターは、それほど女にモテそうな男に見えない。ちょっと不幸体質のヘレン嬢は、優しい言葉にフラッと来たのかしら?それがウソでも嬉しかったのね。
それに重要な凶器の選択では、いくらホリスターの愛用の銃だと言っても45口径では現場に証拠が残ってしまうそうで、そのへんも、ちょっと納得できないですね。でも相変わらずコロンボと犯人の駆け引きは面白いです。今回もとっても偉いホリスター将軍にしつこくつきまとい将軍の船に乗せてもらうシーンがあります。パイロット版(死者の身代金)でセスナに乗せられたコロンボが今度は船に挑戦です。コロンボってコロンブスの子孫!らしいのですが、劣性遺伝した?!コロンボは思い切り船酔いしてしまうのです(笑)またコロンボの大好物のチリを食べさせてくれる「バーニーの店」も再登場するんですが前の店とはまったく違ってて、すごくちっちゃくなってるんです。オヤジさんは同じ役者だったので一安心ですが。で、今回の事件は、このバーニーが見せてくれた戦争の思い出の品が解決のヒントになっているんですよね。さて今回、吹き替え陣は、とっても興味深い人達です。まずホリスター役のエディ・アルバートは久松保夫さん。この方、あの有名な「スター・トレック」のミスター・スポックの声をやっていた方でホント声だけ聞いていると、まるで刑事コロンボにミスター・スポックが出ているみたいです。ヘレンの母親役の声は高橋和枝さんで、サザエさんのカツオ君でお馴染みですよね。ラストでコロンボがヘレン嬢を慰めるシーンがあるんですが、やはり彼は優しいイイ男。間違いない!

2005年09月11日

第2回 指輪の爪あと

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刑事コロンボ ファースト・シーズン
第2回
指輪の爪あと


日本放送 73年1月

脚本・・・リチャード・レビンソン&ウイリアム・リンク
監督・・・バーナード・コワルスキー
ゲスト・・・ロバート・カルプ

実は刑事コロンボ・シリーズの一番最初に撮影されたのが、この「指輪の爪あと」だったそうですが、なぜか第2回目の放送になりました。


今回の親戚
☆海岸に引越したがっている義理の妹 
☆コンタクトレンズをしょっちゅう落っことす姪。 

ストーリー
大手探偵社を経営するブリマー(ロバート・カルプ)は大物財界人で新聞王のケニカットに依頼されて夫人の浮気を調査していました。確かにケニカット夫人は浮気をしていて証拠もつかんでいたのもかかわらずブリマーはケニカットに「夫人は潔白」とのウソの報告をします。安心したケニカットでしたがブリマーの狙いは別にあって、実は夫人の弱みにつけこんで彼女に夫の言動、つまり次の州知事選挙の支持候補の情報を教えてほしいと要求します。
その晩、ケニカット夫人は一人でブリマーの自宅を訪れ、彼の要求をきっぱり断ったうえ、このことを夫に話すと言い出します。逆上したブリマーは夫人を殴り、運悪く彼女はガラスのテーブルに頭を打ち付けて死んでしまいます。
本当にとっさのことで、まるで計画的な犯罪ではありませんでしたが、ブリマーは物取りの犯行に見せかけるために偽装工作をして何食わぬ顔をして仕事に没頭していました。そして死体発見と同時に刑事コロンボが現れて、その執拗な捜査につきあわされることになります。新聞王の夫人の殺人事件で世間は大騒ぎになり捜査の遅れにいらだっていたケニカットは、なんと知り合いのブリマーに事件の捜査の協力を要請し、妙な具合でコロンボとブリマーの合同捜査になってしまいます。これにはブリマーも、しめしめと思ったはずです。これで自分の思ったとうりの展開になり物取りの線で進めていけば一件落着するとふんでいたのです。
しかしコロンボも夫人の浮気相手を突き止めて、これは何かあるとピンときました。しかも夫人の死体の顔に変なキズがあったのはなぜなんだろうか?夫人が使っていたコンタクトレンズの行方は?ブリマーをアヤシイとにらんでいたコロンボはお得意の罠をしかけます。はたして頭脳明晰は犯人ブリマーは、その罠にはまるのでしょうか?

感想
ロバート・カルプはTVドラマ「アイ・スパイ」に出演していた人で、自他共に認めるガンマニアだそうです。そういえば、このドラマがいきなり彼の発砲シーンで始まるのは腕前をご披露したかったのかな(笑)クールでスマートな感じが良かったです。風采の上がらないコロンボとは、またまた好対照でした。彼も、この後何回かコロンボに出ていますが、私的にも最も刑事コロンボにピッタリな俳優さんの一人だと思います。吹き替えは梅野泰靖さんで時代劇などで好演されていた俳優さん。これがまた、上手い!特にやる気なさそうにコロンボを軽くあしらう所などは、惚れ惚れします(笑)大物ケニカット役はステキな眼差しのレイ・ミランドが扮して、誰が見ても納得の存在感でした。そして、ついにコロンボの愛車59年型プジョーが本格的にデビューして、いきなり白バイのお巡りさんにテールランプが切れてますよ!と怒られてしまいます。この時期、だいぶコロンボのイメージがはっきりしてきてコートにもシワがより、親戚の話も出てきたりします。ゴルフをするシーンではスカッとカッコ良く打ちっぱなし、あんがい運動神経が良いんじゃないの?と思わせてくれます。最後のケニカットとのシーンではコロンボの子供時代の話も聞けます。コロンボは、いたずらっ子で、それが今回の事件解決にもつながっていると・・・。今回の作品は映像的には、う〜ん、ちょっと懲りすぎな所もあり、インテリの犯人が簡単に落ちるのが不思議な所もあり、なのですが後のコロンボのパターンというか彼らしさが良く出ているので見所はタップリです。ちなみに「うちのカミさん」はまだ定着しておらず、家内、女房などと色々バリエーションにとんでいます。
posted by まほ at 10:06| Comment(4) | TrackBack(1) | 第2回 指輪の爪あと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月09日

第1回 構想の死角

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刑事コロンボ ファースト・シーズン
構想の死角
・・・日本放送 72年11月

脚本・・・スティーブン・ボチコ
監督・・・スティーブン・スピルバーグ
ゲスト・・・ジャック・キャシディ

パイロット版も大好評だった刑事コロンボは、めでたくシリーズ化されまして、この「構想の死角」が記念すべき第1弾の作品となりました。


 

ストーリー
ジム・フェリスとケン・フランクリン(ジャック・キャシディ)の2人はコンビでミステリー小説を発表してベストセラー作家として地位も名声も手にしていました。しかし書いているのはフェリスのほうで、フランクリンは一行も書かずにマスコミに顔を出し、もっぱら宣伝活動のみを担当していました。ある日フランクリンはフェリスからコンビを解消したいと言われてしまいます。まったく小説の書けないフランクリンはフェリスの殺害計画を立てて、お互いに掛けてあっていた生命保険を手に入れることにしました。
フランクリンはフェリスを別荘に連れ出し、そこから彼の妻に「今オフィスにいて、まだ帰れない」と電話させて、その最中にフェリスを射殺してしまいます。つまりフェリスはオフィスで殺されて、フランクリンは別荘にいたわけだから2人には接点はない、とフェリスの妻も警察も、そう思うだろうと考えて、見事な完全犯罪をやり遂げたと安心していたのですが、そんなフランクリンの前に刑事コロンボが59年型のプジョーに乗って現れるのです。彼はまずフェリス宅で奥さんに話を聞き、コンビの2人が上手くいっていないことを知り、フランクリンを疑います。本当に別荘へは一人で行ったのか、相棒の死にも、それほど動揺していないのはナゼか、などなど、お約束のしつこい捜査を開始します。そんな時、フランクリンは知り合いの食料品店の女主人にゆすられます「あの日、フランクリンとフェリスが一緒にいるのを見たわ」と。焦ったフランクリンは、その女も殺害してしまいます。その手口は行き当たりばったりで最初の完全犯罪からは程遠いものでした。
2つの殺人事件は、どう考えても前者がフェリス、後者はフランクリンの考えだとふんだコロンボは、そう言ってフランクリンに迫るのですが・・・。

感想
まず、なんと言っても監督が若き日のスティーブン・スピルバーグであることにビックリします。スリルとサスペンスタッチの映像が見ものです。全ての刑事コロンボの中でも一番ミステリーらしいミステリー作品かも知れません。ゲストスターのジヤック・キャシディも、まさに適役で彼のなんともいえない(殺人犯なのに)エレガントな感じはコロンボの風采の上がらな感じと好対照で、ジャック・キャシディはこの後も何回か犯人役で刑事コロンボに出演しています。吹き替えは田口計さんで、これがまた最高です。輪郭が似ている?こともあるかと思いますが、まさにピッタリです。私の一番お気に入りのシーンはコロンボがフェリス宅で奥さんにオムレツを作ってあげるところ!チーズとタマネギ入りのやつで、すごく手際よく準備するんです、が完成品は出てこない!残念だな〜(笑)それと最も興味深いところは、まだ「うちのカミさん」とは言ってないんです。「女房」って言っている。これは翻訳された方が違うのでしょうね。とにかくコロンボ史上、最高傑作とも言われている本作品はまさにファースト・シーズンの開幕にふさわしい素晴らしい出来栄えとなったわけです。
ちなみに、ジャック・キャシディさんはパートリッジ・ファミリーでおなじみのデビッド・キャシディさん&美形アイドルのショーン・キャシディさんの本当のパパなのだ!
posted by まほ at 07:45| Comment(4) | TrackBack(2) | 第1回 構想の死角 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月08日

死者の身代金

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前回、書きました刑事コロンボ「殺人処方箋」は単発TVムービーで放送されて大好評。関係者各位も、これはイケると本気モードに突入してパイロット版の制作に取りかかりました。思えば「殺人処方箋」は舞台劇をTVドラマ化したものでしたが、これからはマジにTVの映像ミステリーとして本格的にコロンボを始動させようということになったのです。
そして出来上がったのが「死者の身代金」です。
脚本ディーン・ハーグローブ、監督リチャード・アービング。ゲストスターはリー・グラント。ちなみにリーさんは女性です。吹き替えは山東昭子さんで、これがピッタリのキャスティング。賢くて、美しい、チャーミングな女性の雰囲気が良く合っていました。
やり手女性弁護士レスリー・ウイリアムズ(リー・グラント)は地位と名声を手に入れるためだけに弁護士の夫ポールと結婚します。しかし彼女の本性を知ったポールは離婚をせまるようになって、ある日帰宅したところをレスリーに殺されてしまいます。頭の切れるレスリーは全て計算ずみで、何事もなかったように夫の誘拐事件に見せかけて自分で作った脅迫状を自分宛に送りつけ、犯人たちに30万ドルの身代金を要求されたと偽装します。彼女の家にはFBIの捜査官が押しかけて大騒ぎになります。
そんなところへ市警察本部の連絡係りとして刑事コロンボさんがやって来ます。まだ殺人と決まったわけじゃないのですが何気なく紛れ込んでしまうコロンボさん。このレスリーさん、自家用セスナの操縦もするスーパー・ウーマンでして身代金の受け渡しも自分のセスナから30万ドル入りのバッグを投下して済ませてしまいます。でも本当はバッグはカラでお金はもちろんレスリーが持っています。
夫の死体が見つかってからはコロンボの出番です。夫ポールの先妻の子マーガレットという娘に協力してもらって、またまたコロンボが犯人に罠を仕掛けるのですが、これって普通なら引っかからないかも知れません。コロンボが犯人レスリーのことをとことん知り尽くしたから出来たこと。冷酷で金の為ならなんでもする彼女の性格が墓穴を掘ってしまうのです。
この難事件、運良くマーガレットという娘がいたことで解決できたのかも知れませんね〜。さて、今回の放送でコロンボの好きな食べ物や苦手なことがわかってきます。まず好きな食べ物はチリ(バーニーの店のやつ)で、これはほとんど毎日食べている様子。クラッカーを砕いて入れるのがお気に入り。
それと高い所と飛行機が苦手。今回レスリーさんの自家用セスナで一緒に飛ぶシーンがあるんですが、コロンボさん生きた心地がしなかったでしょうね。意地悪レスリーさんに操縦桿を渡されるんですから。で、操縦しちゃう、無免許で(笑)その後、感動して余韻にひたるコロンボさんはとても可愛かったです。初めて親戚の話も聞けます。イトコのラルフはカッコイイ奴で私とは月とスッポンなどど語ってくれます。これにしてもパイロット版で美人女優との対決とは思い切ったことをしたもんです。で、このパターン(犯人が女性)は、これ以後のコロンボに、けっこう出てきます。今回も犯人に対してしつこいことは、しつこいんですが頭の良い犯人との会話を楽しんでいるようなふうなのです。まぁ、イタリア系のコロンボさんは基本的に女性と子供には優しいんですよ。うん、うん、そこが彼のいいところ(笑)
posted by まほ at 08:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 死者の身代金 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月06日

殺人処方箋

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もしかして世界で一番有名かもしれない刑事、コロンボさんが初めてお目見えしたのは単発TVムービーが放送された72年のこと(アメリカでは68年)脚本リチャード・レビンソン&ウイリアム・リンク。監督リチャード・アービング。主演ピーター・フォーク。
題名は「殺人処方箋」でした。
これ以後の定番となる豪華ゲストスターはドラマ「バークにまかせろ」で人気があったジーン・バリー。吹き替えは若山玄蔵さん。素晴らしいお声です。
精神科医のフレミング(ジーン・バリー)は金目当てに結婚した妻がいましたが、愛人のジョーンという女優とも付き合っていました。それを妻に知られて離婚をせまられてしまいます。考えたあげく愛人のジョーンを共犯に引き込んで妻を殺すことを計画。それは見事に成功しフレミングは安堵していましたが、そこにご存知刑事コロンボが現れます。このドラマの画期的な所は最初に殺人が行われるのを視聴者に見せてしまうこと!主役のコロンボがはじめの30分は出てこないこと!
そして社会的地位も名誉もある裕福な人々の知的な完全犯罪を、うだつの上がらないオジサン刑事が解決するという、まさに胸がスカッとする結末なことです。
そうそう、一言付け加えますと、この時点でコロンボのトレードマークのレインコートもスーツも、まだシャキッとしています(衣装はピーター・フォークの自前!)ヘアースタイルも分け目クッキリで決してボサボサ頭じゃありません。ちなみにお馴染みの「うちのカミさんが・・・」とは言わず「うちの女房が・・・」と言っています。
さて、この事件コロンボはフレミングを疑っていますが、敵は精神科医。なかなか落とすのが難しい。しつこくつきまとい、フレミングにコロンボが精神分析を受けたりするシーンも出てきます。仕方なく共犯の女優ジョーンを追い詰めるという少し汚い手段に出てしまいます。彼女はフレミングの患者で精神的にモロいところがあり
ました。それにしても、です。この女優に対して、しつこく追求するコロンボさんは鬼のようです。かなりやり手の刑事の臭いがプンプンです。まぁ、お試し期間でもあったわけでコロンボ像を決めるために、あれこれと試行錯誤をしていたのかも知れませんが。そんな強行手段が功をそうして彼女の協力を得てフレミングをハメるのですが・・・。かなり凝った作りの本格的刑事ドラマでヒッチコック映画みたいなシーンもちらほら。ただそんな中でコロンボのピーター・フォークは普通じゃない刑事を演じています。吹き替えはもちろん小池朝雄さん。この声だけは他の誰かがやることは認めたくないほど私は大好きです。まだ初々しくて、こぎれいないでたちの刑事コロンボ。ウイリアム・リンク氏によれば「コロンボはピーター・フォーク自身」だそうで、それがきっと世界中の人々に愛されたコロンボの秘密のような気がします。
posted by まほ at 08:41| Comment(11) | TrackBack(0) | 殺人処方箋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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